顔にニキビがあるときは医療脱毛できる?医師が徹底解説

顔にニキビがあるときは医療脱毛できる?医師が徹底解説

顔にニキビがあると、医療脱毛はできないのではと不安になりませんか?
特に普段からニキビができやすい体質の方は、「施術日にニキビが出来てしまったら脱毛できない?」「どのくらい治ったら脱毛できる?」などご不安になる方も多いのではないでしょうか。
結論をいうと、医療脱毛ができるニキビとできないニキビがあります。
そこで今回の記事では、主に以下の内容を解説しています。

  • 医療脱毛できるニキビとできないニキビ
  • 顔の医療脱毛はニキビ予防にもつながる
  • 医療脱毛直後のニキビは毛嚢炎の可能性がある

この記事をもとに医療脱毛を進めるのか判断していただくと、状態に合わせて予約が取りやすくなったり、医療脱毛を始めやすくなったりします。
ニキビが出来やすい体質の方、ニキビにより医療脱毛を始めようか悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

医療脱毛ができるニキビとできないニキビがある

医療脱毛と呼ばれるレーザー脱毛では、レーザー照射ができるニキビとできないニキビがあります。その差は「ニキビの症状次第」です。
例えば、化膿している状態のニキビへ照射をおこなうと悪化させてしまう可能性もあります。そのため症状に合わせた判断をおこなう必要がでてきます。

医療脱毛できるニキビ

化膿が落ち着いているニキビなら、施術可能です。さらにレーザーの殺菌効果によりアクネ菌を殺菌できるため、治りが早くなるといったうれしい効果も期待できます。
例えば、以下のようなニキビであれば医療脱毛ができます。

  • できたてで白くなっているニキビ
  • 化膿が落ち着いて治りかけのニキビ
  • 毛穴が開いたことで、白いニキビが酸化して黒くなったニキビ

これらのニキビは、ニキビの原因菌である「アクネ菌」の繁殖が比較的落ち着いている状態のため、顔へのレーザー照射が可能となっています。

医療脱毛できないニキビ

以下のようなニキビは、施術できません。

  • 化膿している状態のニキビ
  • 炎症が強く赤く腫れているニキビ

レーザーの熱や刺激により悪化させてしまう恐れがあるためです。
ポイントでニキビができている場合は、その部分のみ避けて施術することは可能ですのでご安心ください。

ニキビ跡であれば医療脱毛できる

ニキビ跡もさまざまありますが、跡になっている場合は炎症が治まっているので赤い場合も施術可能です。
また、当院で使用している「アレキサンドライトレーザー」はニキビ跡のケアとしてもよく用いられており、徐々に薄くなったり肌の凹凸が改善されるといった効果も期待できます。
当院の顔脱毛はお肌の状態やご希望に合わせて2種類の機械をご用意しておりますので、カウンセリング時にお肌の状態等を確認しご提案いたします。

顔の医療脱毛はニキビ予防になる

実は、顔の医療脱毛はニキビ予防になるといわれています。
それはなぜなのか、以下3つの理由があります。

  • 毛穴が引き締まる
  • 自己処理がいらなくなる
  • ニキビの原因菌が繁殖しにくくなる

毛穴が引き締まる

顔脱毛をすることで毛穴が引き締まり、ニキビ予防になります。ニキビができる主な原因は落としきれなかった汚れや皮脂です。過剰な皮脂分泌により毛穴が広がって汚れが入り込み、クレンジング・洗顔で落としきれず炎症を起こすことがあります。
また、炎症の原因は汚れによって毛穴の出口が塞がることです。そこで医療脱毛をおこなうと、レーザーが皮脂腺にもアプローチすることで過剰な皮脂分泌が抑えられ、毛穴が引き締まり汚れも入り込みにくくなります。毛が段々と細くなりやがてなくなっていくことで毛穴が引き締まっていきます。
このような効果から、ニキビも段々とできにくくなっていくことが期待できるでしょう。

自己処理がいらなくなる

顔脱毛することで自己処理がいらなくなり、結果的にニキビ予防につながります。
自己処理はカミソリでおこなうことが多いですよね。カミソリでのシェービングは、ラップ一枚分の皮膚も一緒に剃っていると言われるほど肌への負担が大きい行為です。実際にカミソリ負けにより炎症を起こしてしまったり、ニキビができたこともあるのではないでしょうか。
医療脱毛により自己処理が不要になると、このような肌負担が軽減されニキビ等の肌トラブルが起きにくくなります。さらに日々の自己処理の時間も削減されるのでメリットが非常に多いです。

ニキビの原因菌が繁殖しにくくなる

顔脱毛することで、ニキビの原因菌が繁殖しにくくなる効果を期待できます。肌に毛があると、毛に汚れや皮脂が付着し、雑菌が繁殖しやすくなってしまうからです。雑菌が繁殖するとニキビや肌荒れのリスクが高まります。VIOに痒みが出やすいことや男性の髭周りのニキビに悩まれる方が多いのもこういった原因です。
ただ、特にデリケートな顔の毛・産毛を完璧に自己処理することは難しいです。そこで医療脱毛をおこなえば、肌を清潔に保ち雑菌の繁殖を抑えられるので、ニキビや肌荒れのリスクが減ります。

医療脱毛後のニキビは毛嚢炎かも

医療脱毛の施術後にニキビができてしまったといった方もいらっしゃるかと思います。肌をきれいにするために医療脱毛をおこなったにも関わらずニキビができたとなると、少し残念な気持ちになりますよね。
しかし、施術後にできたものはニキビでは無い可能性が高く、「毛嚢炎」という炎症が起きている場合がございます。
それでは続いて、「毛嚢炎」について正しい知識を身につけましょう。

毛嚢炎とは?

毛嚢炎とは、毛根を包んでいる「毛包」に細菌が入り、炎症を起こした状態を指します。見た目はニキビに非常に似ていて、女性はワキや膝、男性は髭周りにできやすいです。
ニキビのでき方と毛嚢炎のでき方は、以下のような違いがあります。

  • ニキビは、毛穴の出口に皮脂が詰まり、アクネ菌が過剰に増殖し炎症を起こして発疹ができる
  • 毛嚢炎は、剃り負け等の傷から細菌が入り込み毛包が炎症を起こしてできる

毛嚢炎とニキビの見分け方

簡単な見分け方は、「中に芯があるかどうか」です。ニキビの場合は中に芯がありますが、毛嚢炎にはありません。触ってみると感触でわかるので、迷った場合は清潔な手で優しく触って確認してみてください。
また、毛嚢炎の場合は症状が一定で次第に治っていきますが、ニキビの場合は炎症が強くなったり、化膿したりと不安定なことが多いです。

毛嚢炎ができたときの対応

基本的には軽度であれば何もせず様子を見ていただいて大丈夫です。しかし数日経っても改善が見られない場合や、症状が悪化するといった場合は施術をおこなったクリニックまで相談してください。
当院では初回施術時にお薬を処方しているので、そちらのお薬を塗布し改善が見られない場合はお気軽にお問い合わせください。
また、カミソリでの自己処理や蒸れによる雑菌繁殖などによって毛嚢炎ができやすくなるので、施術後のケアは気を付けましょう。

医療脱毛前後にできるニキビ予防

医療脱毛をスムーズに進めるためにも、脱毛前後でのニキビ予防は大切です。
セルフケアは、以下3つのポイントを意識してください。

  • 自己処理はカミソリではなく電動シェーバーで優しく剃毛する
  • 徹底的に保湿する
  • 脱毛後の洗顔やクレンジングは優しくおこない、肌に刺激を与えすぎない

特に顔脱毛後は肌がデリケートな状態のため、なるべく刺激を与えないように意識しましょう。

ニキビがあるときの医療脱毛は医師への相談がおすすめ

ここまでニキビについてご案内してきましたが、実際ニキビの状態について自己判断することが難しい場合もありますよね。当院では随時ご相談も承っており、医療脱毛に通われている会員様の場合は無料で診察も可能です。医療脱毛を始めようか迷う場合も、医師の診察をおこなっておりますのでお気軽にカウンセリングにてご相談ください。

【まとめ】顔にニキビがあっても医療脱毛はできる

顔にニキビがある場合でも医療脱毛ができるかどうかについてご紹介しました。
ニキビの症状次第であったり、できている場合は注意が必要な場合もありますが、医療脱毛が完了するとニキビができにくくなったりと肌へのいい影響が期待できます。
正しい知識を身に着け、医療脱毛できれいを目指しましょう。

このコラムの監修者
伊原 亮
伊原 亮
一般社団法人 美星会
アステリアクリニック院長
【医師の経歴】
2014年3月 慶應義塾大学 医学部 卒業
2014年4月 東京都内の病院にて初期臨床研修
2016年4月 都内大手美容皮膚科にて勤務
2016年11月 都内大手美容皮膚科院長就任
2021年11月 アステリアクリニック札幌院 院長就任