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美容皮膚科

ピコレーザーはシミ取りだけじゃない!人気の美肌治療の効果を解説

ピコレーザーはシミ取りだけじゃない!人気の美肌治療の効果を解説

ピコレーザーによるシミ取りは、従来のレーザー治療では難しかった薄いシミや肝斑にも対応できる美容医療として注目されています。年齢とともに増えるシミやくすみは、スキンケアだけでの改善が困難なため、悩んでいる方も多いでしょう。ピコレーザーは、短いパルス幅でメラニン色素を細かく粉砕し、肌へのダメージを抑えながらシミを薄くする治療法です。この記事では、ピコレーザーによるシミ取りについて、効果や回数、費用、施術後の経過まで詳しく解説します。

このコラムの監修者
辻井 鴻
辻井 鴻
一般社団法人 美星会
アステリアクリニック院長
【医師の経歴】
2020年 北海道大学医学部卒業
2022年 北海道内の病院にて初期臨床研修を終了
2023年10月 アステリアクリニック札幌院 院長就任
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ピコレーザーとは?

ピコレーザーとは、刺青やタトゥーの除去、シミやそばかす、肝斑などの色素トラブルを改善するために開発された医療レーザー機です。もともとシミ取り治療に使われていたレーザーは、ナノ秒レーザーが主流でしたが、2012年ごろから、ピコレーザーは「入れ墨やシミを粉砕できる」という謳い文句で日本の美容クリニックで広く取り入れられるようになりました。
従来のレーザーであるナノ秒レーザーに比べて、パルス幅(レーザーの瞬間的な照射時間)がピコ秒(1兆分の1秒)単位と極めて短いのが特徴です。のちに詳しく解説しますが、トーニング、フラクショナル、スポットと3つの照射方式があり、それぞれさまざまな症状に対応できるオールラウンダーな機械です。

ピコレーザーが選ばれる理由

ピコレーザーが多くの方に選ばれている理由は、ダウンタイムの短さと痛みの小ささにあります。
高い出力のレーザーを照射するシミ取り治療では、治療後に赤みや炎症、色素沈着などの副作用をゼロにすることはできません。
しかし、ピコレーザーは照射時間が短くなり、周囲の組織への影響が小さくなった分、ダウンタイムも短く、日常生活への影響が小さくなりました。休みたくない方やとにかく早く効果を得たい方にとっては大きな魅力で、人気を集めています。
また麻酔なしでも施術を受けられるほど痛みが小さく、痛みに敏感な方でも、挑戦しやすい点も評価されています。

従来のレーザー治療との違い

従来のレーザー治療(ナノ秒レーザー)との最大の違いは、パルス幅とエネルギーの伝わり方にあります。従来のナノ秒レーザーは、1ナノ秒(10億分の1秒)単位のパルス幅でメラニン色素を破壊するものでした。これに対し、ピコレーザーの1ピコ秒(1兆分の1秒)単位という極めて短いパルス幅になっています。
レーザーの瞬間的な照射時間(パルス幅)が短い分、ターゲットへのエネルギーもぎゅっと集中し、エネルギーが衝撃波のように伝わって、メラニン色素を瞬時に細かく粉砕します。
照射時間の短縮は皮膚が受ける刺激や熱も減らし、ダメージや痛みが減りました。炎症が生じるリスクやダウンタイムが減ったのも、このためです。

ナノ秒レーザーピコレーザー
パルス幅1ナノ秒(10億分の1秒)単位1ピコ秒(1兆分の1秒)単位
肌へのダメージやや大きい比較的抑えられる
メラニン色素の破壊精度粗め非常に微細

ピコレーザーがシミ・そばかす・肝斑に向いている理由

ピコレーザーはシミ・そばかすの治療に向いており、肝斑にも対応可能です。
色素性疾患の中でも特に肝斑は、摩擦や炎症、紫外線などの刺激によって悪化しやすく、高出力のレーザーをそのまま照射すると、逆に症状が悪化してしまうケースがありました。しかし、ピコレーザーのトーニングというモードで照射すれば、肌への刺激を抑えられるため、肝斑の悪化リスクを軽減できます。実際に低出力なピコレーザーの照射で、肝斑の治療で有効性と安全性が認められたという報告も出てきています。

ニキビ跡や毛穴の開きにも効果的

ピコレーザーは、色素性疾患の治療だけでなく、ニキビ跡や毛穴の開きにも副次的な効果を期待できる照射モードがあります。
ピコレーザーのうちフラクショナルと呼ばれる照射モードでは、レーザーを点状に照射することで、皮膚の真皮層に微小な傷を与えられます。無数の微細な傷は、皮膚が傷を治そうとする機能を活性化さるため、コラーゲンやエラスチンの生成が促されます。これによって、ニキビ跡の凸凹や赤みを、身体の治癒力で治すようサポートできるのです。
また再生促進の効果は、たるんだ毛穴の開きに対しても作用します。フラクショナルのモードで照射すると、コラーゲンとエラスチンが増えることで肌のハリと弾力が回復するため、たるみによって開いていた毛穴が引き締まってくれるのです。
回数を重ねることで肌の再生を継続的に助け、ニキビ跡や毛穴の開きのみならず、全体的な肌質の改善にもつながります。

ピコウェイの特徴と仕組み

ピコウェイは、パルス幅約294~339ピコ秒という、非常に短い照射時間を実現した高性能ピコレーザー機器です。波長は532nm、730nm、1064nmの3種類を使い分けることができ、さまざまなシミに対応できます。
他のピコレーザーとの違いは、以下のとおりです。

  • パルス幅がより短く、より強い衝撃波によってメラニン色素を破壊する
  • 国内で厚労省の承認を受けている
  • ダウンタイムがより短く、肌へのダメージを抑えている

超短パルス幅で実現する肌改善効果

パルス幅が短いほど、瞬間的な威力も強くなり、周囲組織へと熱が広がる前にすばやくメラニン色素を破壊できることになります。これにより、他のピコレーザー機種よりも肌へのダメージ、副作用などのリスクを軽減できます。
とくにタトゥーのような濃い色素を持つ部分は、今までよりも少ない回数で除去できるといわれています。短い期間でシミや色素を薄くしたい場合に、向いているといえます。

「光熱作用」と「光音響作用」のダブル効果

ピコウェイには、光熱作用と光音響作用の両方の働きがあります。光熱作用とは、光エネルギーが物質に吸収されて熱エネルギーに変換される現象のことです。
シミの原因はメラニン色素なので、熱エネルギーを利用してメラニン色素を破壊することで、代謝とともに身体から排出して、シミを薄くすることができます。
一方で光音響作用とは、物質が光を吸収したときに音波が生成される現象のことです。つまり、これまで説明してきた「衝撃波」です。
ピコウェイは、この光熱反応と光音響作用のダブル効果により、メラニン色素を「細かく粉砕」できるようになっています。このため光治療やYAGレーザーなどでは対応できないシミにも、ピコウェイならしっかりとアプローチできます。

厚生労働省の承認を受けている

ピコウェイは、厚生労働省の承認を受けている医療用のレーザー機器です。厳格な基準を通じて安全性と有効性が公的に認められています。安全性試験を実施し、日本の医療基準を満たした機械ということです。
実は、シミ取りに使われるすべての機器が厚生労働省に承認されているわけではありません。一部では、未承認の機器が用いられることもあります。ピコウェイは確かに肌へのダメージを軽減できる機械ではありますが、レーザーを照射する以上、ダメージをまったくのゼロにすることは不可能です。安全性が確認された機械で施術してもらうことは、副作用や思わぬ肌トラブルの可能性を減らすことにつながります。
また、ピコウェイは厚生労働省だけでなく同時に米国食品医薬品局(FDA)の承認も受けており、国際的な安全基準においても高く評価されています。

ピコレーザーの3つの施術方法

ピコレーザーには、目的に応じた3種類の施術方法(照射モード)があり、それぞれ効果のあらわれ方や適応症状が異なります。より効率よくシミを薄くするには、適切な施術方法を選ぶことが大切です。
3種類の施術方法が、どの症状と相性が良いのかまとめました。

施術方法相性のいい症状概要
ピコトーニング肝斑、くすみ、薄いシミ肌全体の色ムラを均一に整える
ピコスポット濃いシミ、そばかす局所的な色素にピンポイントで高出力なレーザーを照射する
ピコフラクショナルニキビ跡、毛穴の開き、小ジワ点状照射で肌再生を促す

以下ではそれぞれの施術方法を解説します。

ピコトーニング

ピコトーニングは、ピコレーザーの中でも比較的低い出力のレーザーを、顔全体に広く照射する方法です。肝斑やくすみ、薄いシミ、色ムラの改善に適しています。
刺激を抑えて照射するため、摩擦や熱刺激によって悪化するリスクがある肝斑のような症状に対しても、改善へ導くことが可能です。
ピコトーニングでは、メラニン色素を均一に分解していくため、顔全体にメラニン色素が広がっていることによるくすみも改善が期待できます。
肌全体のトーンがアップすることで、美白効果も期待できる施術方法です。

ピコスポット

ピコスポットは、濃いシミやそばかすなど、明確に色素沈着が認められる部位に対して、高出力のレーザーをピンポイントで照射する治療法です。
スポット状に照射するため、周囲の正常な皮膚組織へのダメージが少ない照射方法です。日光によってできたシミ(老人性色素斑)やそばかす(雀卵斑)などの、表皮に位置するメラニン色素にも効果があり、1回の照射でも大きな改善が認められる場合もあります。
一方で、出力が高いため、肝斑のような刺激で悪化する症状には不向きです。また、後天性真皮メラノサイトーシス(ADM)のように真皮に存在する深在性色素には、複数回の施術が必要になることが多く、効果の実感までに時間がかかるケースもあります。
多くの場合、治療後は一時的に赤みやかさぶたが生じます。

ピコフラクショナル

ピコフラクショナルは、ピコレーザーを点状に分割して照射することで、皮膚の深層部に微細な損傷を与え、肌の自然治癒力を利用して再生を促す治療法です。
ピコフラクショナルは、ニキビ跡の中でもとくに凸凹(クレーター)タイプの改善が得意です。これは、真皮層の損傷が回復する過程で新しいコラーゲン線維が生成され、肌表面の凸凹がなめらかになるためです。アイスピック型やローリング型などの深いニキビ跡に対しても、複数回の施術を重ねることで徐々に目立たなくなる効果が期待できます。
炎症後色素沈着のような色素系のニキビ跡に対しても有効です。照射によりメラニン色素を破砕し、ターンオーバーを促進して肌のトーンを明るく整えます。

施術の回数と効果の現れ方

ピコレーザーは、照射方法ごとに回数や治療効果のあらわれ方が異なります。目的や肌状態に応じて適切な回数・間隔で施術を行うことが大切です。以下に、各施術法の目安となる回数と効果のあらわれ方を示します。

照射方法回数の目安施術間隔
ピコトーニング約10回2週間~1ヶ月に1回
ピコスポット約1~3回4~6週間に1回
ピコフラクショナル3回以上4~6週間に1回

※上記回数はあくまで目安であり、施術箇所の状態や個人の体質などによっても左右されます
いずれの施術方法も、効果が永続するわけではありません。レーザーはメラニン色素を破壊できますが、メラニン色素を生成するメラノサイトそのものを、すべて破壊することはできないからです。メラノサイトが生きていればシミやくすみは新たに生じますし、刺激によって助けられた治癒力やコラーゲンなどの生成促進も、時間が経過すると元に戻ります。効果を持続させるためには、定期的に施術を受ける必要があります。
ピコトーニングは、穏やかにメラニン色素を排出するため、最初のうちはシミが消えないと感じることがあるかもしれません。何回でシミが取れると断言することは難しいため、経過を観察しながら繰り返し施術を受けることになります。
ピコスポットは、濃いシミやそばかすをピンポイントで除去できるため、1回で効果を実感できることが多いです。症状や体質によって異なるため、経過を見ながら医師と相談して追加の施術や施術間隔を決めましょう。
ピコフラクショナルは、肌の再構築を目的とするため、効果の実感には数週間かかります。効果の持続は3ヶ月~1年ほどとされていますが、継続治療が大切なため4~6週間に1回の間隔を目安に施術を受けることが推奨されています。

ピコレーザー治療のリスクと注意点

ピコレーザーは比較的安全性の高い治療ですが、すべての方に適しているわけではありません。主なリスクとして、照射部位の赤みやかさぶた、炎症後色素沈着などがあります。
また、日焼け直後の肌や炎症性皮膚疾患がある部位、妊娠中や授乳中の方は治療を受けられないことがあります。

ピコトーニング

主な副作用照射後の一時的な赤みや乾燥、軽度のかゆみやヒリつき、炎症後色素沈着
適さない症状や状態進行性の重度な肝斑、日焼け直後の肌
施術を受けられない方妊娠中・授乳中の方、ヘルペスや化膿性炎症がある方、光感受性の強い薬を服用中の方

ピコトーニングの施術後は、一時的に肌が赤くなったり乾燥したりすることがあります。症状が悪化する可能性があるため、重度の肝斑には照射できません。
また、妊娠中や授乳中の方、ヘルペスや化膿性炎症がある方は施術を受けられないので注意しましょう。

ピコスポット

主な副作用赤み、かさぶた、炎症後色素沈着、腫れ、軽い痛み
適さない症状や状態肝斑、日焼け直後の肌
施術を受けられない方妊娠中・授乳中の方、ヘルペスや化膿性疾患がある方

ピコスポットは濃いシミやそばかすに対して即効性があり、少ない回数で効果が期待できますが、その分他の施術方法よりも副作用が強めです。
強いエネルギーを局所的に与えるため、施術後の反応や肌の状態には十分な注意が必要です。
術後の肌はデリケートな状態になります。とくに紫外線を浴びると色素沈着のリスクが高まるため、術後の紫外線対策と保湿ケアが欠かさないようにしましょう。

ピコフラクショナル

主な副作用赤み、熱感、痛み、湿疹、肌のざらつき、ニキビ、点状出血
適さない症状や状態重度のアトピー性皮膚炎がある方、活発なニキビがある方、日焼け直後の肌
施術を受けられない方妊娠中・授乳中の方、ヘルペスや化膿性疾患がある方

ピコフラクショナルは広い範囲に微細な傷を付けるため、体質や肌状態によっては、広い範囲に副作用が出る恐れがあります。
施術後は赤みやざらつきなどが出ることがありますが、多くは数日~1週間程度で治まるので大きな心配はいりません。ただし、症状の出方には個人差があります。
ざらつきが気になるからといって肌を強くこすると、色素沈着が起こる可能性があります。敏感肌の方は強い反応が出ることもあるので、医師に相談しながら出力の強さや施術回数を決めましょう。

ピコレーザー治療で知っておくべきポイント

ピコレーザーはさまざまな肌悩みを解決できる治療方法です。ここからは、ピコレーザーの施術を受ける前に知っておきたい、痛みやダウンタイムの期間、施術時間や通院頻度などについて詳しく見ていきましょう。

痛みはどのくらい?麻酔は必要?

ピコレーザーは、シミ取りにおける他のレーザー治療や光治療に比べて、痛みが少ないとされています。当院を含め、多くの医療機関ではピコレーザーの治療で麻酔を使用しておらず、施術後も比較的快適に過ごせます。
施術中の痛みは「輪ゴムで軽く弾かれたような感覚」や「チクチク感」を覚えることがありますが、我慢できない強さではありません。たとえば、フラクショナルCO2レーザーなどの高出力なレーザー治療と比べると、穏やかな刺激です。
痛みに対する感受性が高い方や、高出力での施術を希望される場合には、麻酔を使用できるクリニックもあります。心配な方はカウンセリングなどで相談してみてください。

赤みやかさぶたのダウンタイム期間

ピコレーザーの施術後に生じる可能性がある症状と持続期間の目安は以下のとおりです。

症状発生の可能性がある施術持続期間の目安
赤みピコトーニング、ピコスポット、ピコフラクショナル数日程度
かさぶたピコスポット数日〜2週間程度
軽い腫れ、乾燥感ピコフラクショナル数日程度

ダウンタイム中は、患部をこすったり無理にかさぶたを剥がしたりするような行為は厳禁です。刺激を避け、患部を清潔に保ち、こまめな保湿や紫外線対策を徹底しましょう。
スキンケアでは、アルコールやスクラブ、レチノールなど刺激の強い成分は避け、セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンなどを含む低刺激の保湿剤を使用してください。

効果が実感できるまでの期間と個人差

ピコレーザーの治療効果があらわれるまでの期間は、施術方法、肌状態、生活習慣など複数の要因が影響します。ピコスポットなら1回でシミの色が薄くなることもありますし、シミの濃さによっては回数を重ねる必要があることもあります。1回で効果が出ないからといって、失敗したとは限りません。
ピコフラクショナルは真皮の再生を促すため、個人の体質が大きく関係します。1ヶ月程度でハリ改善を実感することが多いですが、複数回の施術を重ねるとより実感しやすいでしょう。
こうした個人差は、ターンオーバーの速度、沈着した色素の深さ、範囲、施術後の紫外線や摩擦による刺激、栄養・生活習慣による代謝と回復力の差などが挙げられます。ピコレーザーの施術をより効率的に受けるためには、以下の点に気をつけて過ごすことが大切です。

  • 医師の施術プランどおりに通院する
  • 普段から紫外線対策を徹底して行う
  • 保湿ケアを重点的に行う
  • 栄養バランスの良い食事を摂る
  • 質の良い睡眠をとる

1回あたりの施術時間と通院頻度

各種ピコレーザーの1回あたりの施術時間の目安は以下のとおりです。

施術の種類施術時間の目安
ピコトーニング(全顔)約15~30分
ピコスポット(部分的)約15~30分
ピコフラクショナル(頬)約15~30分

ピコレーザーの施術は、部位や施術方法によって所要時間が異なります。基本的には30分以内で終わるでしょう。
通院間隔は、ピコトーニングで2週間~1ヶ月に1回、ピコスポットとピコフラクショナルで4~6週間に1回が目安です。症状の程度や施術の種類によって適切な通院間隔が変わることもあるため、医師と相談しながら自分に合う治療計画を立てましょう。

他の美容治療と併用できる?

ピコレーザーは、他の美容治療と併用することもできます。
たとえば、イオン導入やエレクトロポレーションと組み合わせた施術もあります。レーザーによって肌が活性化された状態で有効成分を浸透させることで、くすみを改善する美白効果をより期待できます。
肌の状態によっては、ダーマペンを併用することも可能です。肌の再生能力が活性化され、ニキビ跡や毛穴の凸凹を改善する効果が期待できます。
ただし、美容治療を併用する際は細心の注意が必要です。施術の順序や間隔を誤ると、肌に過剰な刺激が加わり、炎症や色素沈着などのリスクが高まります。クリニックによって併用できる美容治療が異なるため、複数の施術を受けたい場合はカウンセリングで相談しましょう。

費用相場と保険適用について

ピコレーザーは自由診療で行われるため、保険の適用はありません。そのため、施術費用はクリニックによって異なります。施術部位や範囲、照射方法によっても大きく変動しますが、ここでは各施術の相場を紹介しましょう。

照射方法費用相場
ピコトーニング(両頬)1回あたり約1.5~4.5万円
ピコスポット(シミ1箇所)1~5mm程度:1万円以下、1㎠程度:約1~3万円
ピコフラクショナル(顔全体)1回あたり約2~5万円

料金に差が出る主な理由は、使用している機器の種類やアフターケアの有無などが大きいです。
クリニックを選ぶ際は、費用の安さだけでなく、医師の専門性や実績、カウンセリングの丁寧さ、施術後のフォロー体制なども総合的に比較しましょう。

まとめ

ピコレーザーは、ピコ秒でレーザーを照射し、シミやくすみ、肝斑などを治療する機器のことです。施術方法には、ピコトーニング、ピコスポット、ピコフラクショナルの3種類があります。それぞれ得意としている治療が異なるため、自分の症状に合わせて適切な施術を選ぶことが大切です。
アステリアクリニックでは、ピコレーザーのなかでも厚生労働省の承認を受けたピコウェイを導入しています。シミ取りは気になるけど安全なのかわからず不安を覚えている方や、なるべく肌への刺激を抑えたい方にも向いている機種です。
当院では患者様に合わせて丁寧にカウンセリングしております。初めてシミ取りを検討しているという方も、ぜひ、アステリアクリニックでご相談ください。

この記事の監修者
辻井 鴻
辻井 鴻
一般社団法人 美星会
アステリアクリニック院長
【医師の経歴】
2020年 北海道大学医学部卒業
2022年 北海道内の病院にて初期臨床研修を終了
2023年10月 アステリアクリニック札幌院 院長就任