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美容皮膚科

ポテンツァの効果はどれくらいある?持続期間や必要な回数、注意点について解説

ポテンツァの効果はどれくらいある?持続期間や必要な回数、注意点について解説

ポテンツァは、ニキビ跡や毛穴の開き、肌質改善などに効果が期待できる美肌治療として注目されています。しかし、何回で効果が出るのか、本当に綺麗になるのかなど、疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。
ポテンツァは、マイクロニードルの先端から高周波を出し、真皮層に熱エネルギーを送り込む施術です。
この記事では、ポテンツァの効果が出るまでに必要な回数、持続性、施術を受けるときの注意点などについて詳しく解説します。

このコラムの監修者
辻井 鴻
辻井 鴻
一般社団法人 美星会
アステリアクリニック院長
【医師の経歴】
2020年 北海道大学医学部卒業
2022年 北海道内の病院にて初期臨床研修を終了
2023年10月 アステリアクリニック札幌院 院長就任
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ポテンツァとは?

ポテンツァとは、マイクロニードル(極細の針)で肌に小さな穴を開け、高周波を当てて真皮層に熱を届け、コラーゲンやエラスチンの生成を促す美容治療の一種です。
ニキビ跡、毛穴の開き、たるみ、赤ら顔、肝斑など、幅広い悩みにアプローチできます。肌悩みに合わせて専用の薬剤やチップを変え、オーダーメイドな治療を可能としているクリニックも多いです。

ポテンツァの効果

ポテンツァは、薬剤やチップを組み合わせることでさまざまな効果を発揮します。ここでは、主な効果を見ていきましょう。

たるみ

ダイヤモンドチップという針のないチップで施術を行います。モノポーラとバイポーラの2種類の高周波が交互に照射され、肌の深い層と浅い層の両方を引き締め、たるみを改善します。
たるみは加齢とともに進行しやすく、顔全体の印象を大きく変えます。ポテンツァでは、真皮層に働きかけるため、より内部からの改善を目指せることが特徴です。

浅いシワ

ポテンツァは浅いシワに対しても効果が期待できます。マイクロニードルで肌に微小な損傷を与え、自然治癒力を刺激して新しい皮膚の再生を促し、さらに高周波によってコラーゲンやエラスチンの生成を活性化するため、シワが目立ちにくくなるのです。
シワが内側からふっくらと持ち上げられたような効果を得られるでしょう。ただし、深いシワに対しては効果が限定的です。

ニキビ・ニキビ跡

ポテンツァは、ニキビやニキビ跡の治療にも効果的です。ニキビ自体だけでなく、ニキビによる毛穴の開きやクレーターの治療にも用いられます。高周波を当てながら薬剤を入れることで、コラーゲンやエラスチンの生成を促して肌の凹凸を目立たなくなるよう、回復を促します。
クレーターの他、ニキビ跡の赤み改善にも対応可能です。専用のチップを使用して皮脂腺を破壊し、皮脂性のニキビを根本的に治療することもできます。

毛穴の開き

ポテンツァの施術でコラーゲンやエラスチンの生成を促すと、毛穴周囲の組織を引き締める効果も期待できます。たるみによって開いた毛穴を、目立ちにくくすることが可能です。
毛穴を引き締めると皮脂によって毛穴が詰まりづらくなるため、ニキビや吹き出物などの肌トラブルの予防にもつながります。

肝斑

真皮層には、メラニン色素を生成する工場であるメラノサイトが存在します。ポテンツァは、このメラノサイトに高周波を当ててメラニン色素の生成を抑制できるため、肝斑の治療にも対応可能です。
メラノサイトそのものにアプローチし、肝斑ができにくい肌に導く効果もあります。従来のレーザー治療とは違い、肌の一部が白く抜けてしまう、白斑が生じるリスクも抑えられています。

赤ら顔

赤ら顔は、主に血管の拡張によって起こります。拡張した血管が透けて見え、顔が赤く見えるのです。ポテンツァは、熱エネルギーによって血管が新しく作られる血管新生を抑制するはたらきがあるため、赤ら顔の治療にも用いられます。
また、皮脂の分泌を抑える効果により、毛穴づまりが原因で起こる赤い吹き出物やニキビを抑制し、肌をなめらかに整えることも可能です。

ポテンツァの種類

ポテンツァには、肌悩みに応じて選べる複数のチップや薬剤が存在し、組み合わせによって個々に合わせた治療を行えます。
チップとは、機器の先端に装着する部品のことです。高周波を届けるタイプ、薬剤を浸透させるタイプなどがあります。

チップ

ポテンツァには、治療目的に応じて使い分けられるさまざまなチップがあります。チップは、針があるものとないものに大きく分けることが可能です。
針があるチップには、CPチップ、Iチップ、Sチップ、ワンニードルチップがあります。
ニキビ跡には、CPチップが向いています。皮膚に繊細な穴を開けて高周波を照射し、さらに薬剤を肌の深いところまで届けることができます。
肝斑や毛穴には、Sチップの相性が良いです。CPチップのような薬剤注入はしませんが、ピンポイントで熱を与えられます。
針がないチップには、DDRチップ、SFAチップ、ダイヤモンドチップの3種類があります。SFAチップは浅いシワ、ダイヤモンドチップは肌のたるみや引き締めに活用されることが多いです。

薬剤

薬剤は、ドラッグデリバリーを行えるCPチップとともに使用されます。ポテンツァで使用される薬剤には10種類以上あるため、自分に合うものを選ぶことが大切です。
マックームは、ポリ乳酸を主成分として含むもので、コラーゲンの生成を促す働きがあります。そのため、ニキビ跡が気になるときによいでしょう。アレルギーのリスクが低いため、多くの方に使用されています。
ジュベルックは、マックームと同じくポリ乳酸を含む薬剤です。体内で1~2年かけて吸収され、ニキビ跡やたるみ、毛穴、シワなどに効果を発揮します。
リジュランは、ポリヌクレオチドを含む薬剤です。肌細胞を活性化し、ダメージを受けた肌の修復を助ける働きがあるため、シワの改善に寄与します。
その他にも、ボツリヌストキシンやベネブ(成長因子)、エクソソームなど様々さ薬剤が使用されます。クリニックによって取り扱いのある薬剤は異なるため、自分にはどのような薬剤がで適しているのか相談してみましょう。

ポテンツァの効果が出るまでに必要な回数

ポテンツァは1回の施術でも効果を感じることがありますが、症状によっては複数回の施術によってより明確な変化を実感できるようになります。個人差はありますが、効果が出るまでの回数の目安は、下記のとおりです。

症状治療回数の目安
ニキビ1~3回
ニキビ跡3~10回
毛穴の開き3~5回
肝斑5~10回
たるみ3~5回
浅いシワ3~5回
赤ら顔3~5回

毛穴の開きやたるみ、浅いシワ、赤ら顔には3~5回程度の施術が推奨されており、症状の程度に応じて回数が調整されます。一方、深いニキビ跡の場合は、10回ほど必要なことが多いでしょう。
1回の施術で十分な効果が得られないからといって焦らず、医師と相談しながら段階的な改善を目指すことが大切です。

ポテンツァの効果持続期間

ポテンツァによる肌改善の効果は、施術内容や肌質により異なりますが、一般的には1~3ヶ月程度持続するといわれています。
施術直後に肌のハリ感や引き締まりを感じることもあるものの、最大の効果はコラーゲンやエラスチンの再生が進む1ヶ月後にあらわれることが多いでしょう。
とくにたるみ、毛穴、ニキビ跡などの改善は、皮膚の深層に働きかけるため、即効性よりも持続性が重視されます。効果の持続期間は個人差が大きいため一概には言えませんが、およそ1~3ヶ月程度だと認識しておくと良いでしょう。
そのため、単回ではなく数回にわたり治療を継続することで、より安定した効果が長時間持続しやすくなる傾向にあります。

ポテンツァの効果をより持続させるために

ポテンツァの効果を持続させるには、適切な施術回数と頻度の管理が重要です。肌の状態や悩みによって異なりますが、1ヶ月に1回程度の頻度で施術を受けることが推奨されています。
一定の間隔をあけて施術を行うことで、真皮層のコラーゲンやエラスチンが安定し、長期的な効果が期待できます。また、施術後のスキンケアも効果維持には欠かせません。

ポテンツァのメリット・デメリット

ポテンツァはさまざまな肌悩みに対応できる人気の治療ですが、メリットだけでなくデメリットも存在します。

メリット

ポテンツァの最大のメリットは、肌の複合的な悩みに対して幅広く対応できる点です。たとえば、ニキビ跡や毛穴の開き、赤ら顔、肝斑など多くの症状を改善できます。
また、高周波とマイクロニードルを組み合わせた治療により、真皮層のコラーゲンやエラスチンの生成が促進され、肌のハリや弾力が向上します。
専用のチップや薬剤を組み合わせることで、治療効果を高められる点も特徴です。施術は比較的ダウンタイムが少なく、ほとんどの場合で施術直後から日常生活に戻れるため、忙しい方にも適しています。ダウンタイムが少ないのは、針先から照射される高周波に止血作用があるためです。
そのため、赤みや内出血が起こりにくくなっています。施術を重ねるごとに肌質の根本的な改善が期待でき、継続的な美肌効果を得られる点も大きな魅力といえるでしょう。

デメリット

ポテンツァには、いくつかのデメリットも存在します。まず、1回の施術で劇的な変化を得ることが難しく、効果を実感するためには複数回の施術が必要になるケースが多い点です。一般的には3~5回の施術が目安となっており、効果の持続も考えると定期的なメンテナンスも求められます。
また、施術内容によっては赤みや腫れ、点状出血などの一時的なダウンタイムが生じる可能性があります。薬剤やチップの種類によっては費用が高額になることもあり、継続治療をするためには経済的負担が伴うこともあるでしょう。
すべての肌質や症状に対して必ずしも効果が出るわけではなく、個人差が大きい点にも注意が必要です。治療を検討する際は、メリットとデメリットの両面を理解したうえで医師と十分に相談しましょう。

ポテンツァの施術を受ける際の注意点

ポテンツァの施術を受けるにあたって、いくつか注意点があります。後悔しないためにも、これから紹介する注意点を押さえておきましょう。

効果は永久的ではない

ポテンツァは、肌のハリや毛穴、ニキビ跡などの改善に有効な治療法ですが、効果が永久的に持続するものではありません。
施術によってコラーゲンやエラスチンの生成が促進され、一定期間にわたり肌状態が改善されますが、加齢や生活習慣の影響によって徐々に元に戻っていくことがあります。効果を長時間維持したい場合は、定期的に施術を受けることが大切です。

個人差がある

ポテンツァの効果や治療の感じ方には、個人差があります。同じ施術を受けても肌の状態や体質、年齢、治療部位などによって効果のあらわれ方に違いが出ることがあるのです。
例えば、ニキビ跡の凸凹が浅い方は数回の施術で効果を実感できる場合もありますが、深い方は10回前後の施術が必要になる場合があります。

施術を受けられない場合がある

次の方は、ポテンツァの施術を受けられない場合があります。

  • 肌に炎症が起きている方
  • 金属アレルギーの方
  • ペースメーカーをつけている方
  • 金の糸が入っている方
  • 妊娠中や授乳中の方
  • 皮膚疾患がある方

上記に該当する方は、ポテンツァの施術を受ける前に必ず医師に申告してください。
この他、肝斑の状態が不安定だったり日焼けした直後だったりするときも、医師の判断によりポテンツァの施術を受けられないことがあります。

ポテンツァに関するよくあるご質問

ポテンツァは効果がないって本当?

ポテンツァは効果がないといわれることがありますが、これは相性の問題が大きいと考えられます。もともとポテンツァの効果が期待できない症状、たとえば深いシワなどの改善を目的に施術を受けても十分な効果は得られません。
また、施術回数が不足していたり肌状態に合っていないチップや薬剤を使用したりした場合も、効果が出ない場合があります。

費用はどれくらい?

ポテンツァの費用は、使用するチップや薬剤、治療部位、クリニックの方針などによって大きく変わります。一般的な1回あたりの料金相場は、約3~8万円です。
効果を持続させるには3~5回程度の施術が必要とされることが多く、トータルの治療費を事前に確認しておく必要があります。初回限定価格やコース割引を設けているクリニックもあるため、料金体系については事前に相談しましょう。

ダウンタイムはどれくらい?

ポテンツァのダウンタイムは数日から1週間程度です。施術直後は赤みやほてり、腫れが出ることがありますが、自然に落ち着くため大きな心配はいりません。
多くの場合、メイクは翌日からできるため、日常生活への支障は比較的少ない施術だといえます。ただし、ダウンタイムが長引く場合や異常が見られる場合は、すぐに医師へ相談してください。

施術中痛みはある?

ポテンツァには、高周波を当てることによる痛みと、針を刺すときの痛みがあります。1回の施術で何度か肌に針を刺すため、1周目よりも2周目で痛みを強く感じることが多いでしょう。
また、額や鼻、顎など骨に近い部位は痛みが強く出やすい傾向にあります。麻酔クリームを提供しているクリニックも多いため、痛みが心配な方は事前に相談すると良いでしょう。

まとめ

ポテンツァの効果は、約1~3ヶ月持続します。永久的な効果があるわけではないため、状態を安定させるためには定期的に施術を受けることが大切です。必要な回数は症状によって異なりますが、一般的には3~5回の施術が目安とされています。
多くの肌悩みに対応できることから人気の施術ですが、効果には個人差があり、中にはポテンツァの施術が適さない方もいます。チップや薬剤なども豊富なため、医師に相談して自分に合う施術を受けましょう。

この記事の監修者
辻井 鴻
辻井 鴻
一般社団法人 美星会
アステリアクリニック院長
【医師の経歴】
2020年 北海道大学医学部卒業
2022年 北海道内の病院にて初期臨床研修を終了
2023年10月 アステリアクリニック札幌院 院長就任