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ダイエット

脂肪吸引のダウンタイムはどれくらい?症状や痛みを早く治したい時の方法を紹介

脂肪吸引のダウンタイムはどれくらい?症状や痛みを早く治したい時の方法を紹介

脂肪吸引は、脂肪を直接除去することで痩身効果が期待できる医療ダイエットとして注目を集めています。メスや管を入れるため、手術後のダウンタイムが重いといわれており、不安に思う方もいるでしょう。この記事では脂肪吸引後のダウンタイムや、具体的な症状、対処法まで詳しく解説します。日常生活への影響や、施術部位の見た目が回復するまでの期間などが気になる方は、ぜひ最後まで読んで、脂肪吸引を検討する際の参考にしてください。

このコラムの監修者
辻井 鴻
辻井 鴻
一般社団法人 美星会
アステリアクリニック院長
【医師の経歴】
2020年 北海道大学医学部卒業
2022年 北海道内の病院にて初期臨床研修を終了
2023年10月 アステリアクリニック札幌院 院長就任
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ダウンタイムが続く期間はどれくらい?

脂肪吸引後にダウンタイムが続く期間は、施術部位や吸引量によってばらつきがあります。個人差もあるため一概にはいえませんが、一般的には以下のとおりです。

  • 痛み:約1週間
  • しびれ・内出血:約2週間
  • むくみ:約1ヶ月
  • 色素沈着:約2ヶ月
  • かゆみ:約3ヶ月
  • 拘縮:約6ヶ月

とくに脂肪吸引を受けてから約3日間は、筋肉痛のような強い痛みが現れやすくなります。また施術後約1ヶ月までは、しびれや内出血、むくみが残る可能性があるため、激しい運動も避けましょう。
何週間にもわたって日常生活に大きな支障をきたすケースは少ないですが、家事や仕事などで身体に負荷をかけてしまうとダウンタイムが長引く恐れもあります。可能な限り安静に過ごすことが大切です。

脂肪吸引のダウンタイムに見られる主な症状

脂肪吸引のダウンタイムで見られる主な症状は、痛みやしびれ、内出血などさまざまです。症状は一時的なものですが、回復に数ヶ月を要するものもあります。以下で詳しく解説します。

痛み

脂肪吸引の手術後は、筋肉痛のような鈍い痛みが生じることが多いです。とくに術後3日間は、比較的強い痛みを感じる方が多く、人によっては歩行に支障が出ることもあります。日が経つごとに、少しずつやわらいでいく傾向にあります。
痛みの強さは、部位や吸引量、個々の体質などによって異なります。とくに、お腹や太もも、二の腕などの可動域の大きい部分では、動いたときに痛みを感じやすいです。

痛みを感じる時の対処法

脂肪吸引後に痛みを感じるときは、医師から処方された鎮痛剤を指示通りに服用して対処してください。
術後の施術部位は炎症が起きているため、動いたり刺激したりすることで痛みが増す可能性があります。こうした場合は、氷嚢(ビニール袋などに氷水を入れたもの)で冷やすとよいでしょう。ただし、術後4日目以降、ある程度炎症が治まったら冷やすのは控えてください。生体組織を修復するには、血行をよくする必要があるからです。
痛みが落ち着いてきたら、無理のない範囲でやさしくマッサージを行いましょう。組織の修復に必要な栄養素などが行きわたりやすくなります。

しびれ

脂肪吸引の手術後1~2週間は、手術部位やその周辺にしびれを感じることがあります。ピリピリ感をともなうしびれや、電気が走るようなしびれといった症状が多いです。これは、手術後の圧迫やむくみなどで血流が滞ることによるものです。
また、まれではありますが、神経が損傷することでしびれたり触れた感覚が鈍くなったりすることもあります。
ほとんどの場合、しびれは手術後2週間程度で緩和します。長引いた場合は、神経に異常が生じている可能性も考えられるため、すぐに医療機関を受診してください。

しびれを感じる時の対処法

脂肪吸引後のしびれは、血行を促すことでやわらぐ可能性があります。しびれている部位をやさしくマッサージしたり、蒸しタオルや入浴で患部を温めたりして血行をよくしましょう。ただし、痛みやかゆみの症状があるときは落ち着くまで待ってください。温めると症状が悪化する恐れがあります。

むくみ

脂肪吸引を受けてから約1ヶ月は、顔や手足などの末端を中心にむくみが生じやすいです。患部がむくむと太って見えることから、脂肪吸引の効果が出なかったと感じられるかもしれません。むくみが引くまでは、辛抱強く待ちましょう。
脂肪吸引によるむくみは、脂肪を取り除いた際に生じる「空いたスペース」に血液やリンパ液などの水分が蓄積することで現れます。そのため、除去した脂肪の量が多いほどむくみのリスクも高まるのです。

むくみが出た時の対処法

脂肪吸引後1週間程度は、医師の指示にしたがって専用の圧迫着を着用してください。むくみが緩和しやすくなります。圧迫着とは、圧迫するストッキングやソックスのようなものです。
圧迫着で施術部位を適度に圧迫することで、むくみの改善につながります。血液の循環を止めるほど強く圧迫してしまうと逆効果になるので、締め付ける強さは医師の指示に従ってください。

色素沈着

脂肪吸引のダウンタイムとしては珍しいですが、術後約2ヶ月までは施術部位の皮膚が黒ずむ「色素沈着」が生じることもあります。とくに脂肪を取りすぎた場合は、皮膚の血行が滞りやすくなることで色素沈着のリスクが高まります。
また施術後に着用する圧迫着との摩擦で、色素沈着が引き起こされることもあります。色素沈着は色白な方や敏感肌の方が目立ちやすいです。色素沈着が不安な方は、以下の対処法に目を通しておいてください。

色素沈着が生じた時の対処法

脂肪吸引後に色素沈着が生じた場合、基本的には自然治癒を待つことになります。メラニン色素の排出をサポートするために、ビタミン剤を服用したり、外用薬を使用したりして対処する方法もありますが、肌の状態にもよるので、自己判断せず医師の指導に従いましょう。
また新たなメラニン色素を増やさないためにも、肌への刺激を控え、紫外線対策を徹底することも大切です。

かゆみ

脂肪吸引後のかゆみは、約3ヶ月と比較的長期にわたって現れる可能性があります。脂肪吸引の施術や、圧迫着による摩擦などで皮膚が刺激を受けると、体内でヒスタミンという物質が分泌され、かゆみが誘発されるのです。圧迫着のかぶれ、肌の乾燥などがかゆみにつながる場合もあります。
見た目に影響がある症状ではありませんが、かゆみに耐えられず肌を引っかくと、爪で傷をつけてしまう恐れがあります。色素沈着の原因にもなるため、刺激を与えないよう我慢しましょう。

かゆみを感じる時の対処法

皮膚が熱っぽくなっていてかゆみを感じる場合には、氷嚢により患部を冷やすとよいでしょう。しかし、長時間冷やしすぎると凍傷になる恐れもあるため、ある程度かゆみが落ち着いたら冷やすのをやめるようにしてください。

拘縮

拘縮(こうしゅく)とは、脂肪吸引の施術部位が硬くなったり、凹凸が生じたりする症状のことです。ほかのダウンタイムの症状は、手術後早期に発症することが多いのに対して、拘縮は脂肪吸引を行ってから1〜3週間経過後に現れ始めることが多いです。およそ6ヶ月かけて徐々に落ち着いていきます。
拘縮はダメージを受けた組織が修復する過程で生じる、正常な反応の一つです。通常であれば心配は必要ありません。6ヶ月経っても凹凸が残る場合は施術の失敗によるものである可能性があるため、医師に相談しましょう。

拘縮が生じた時の対処法

組織の修復にはある程度の時間を要するため、すぐに治すことはできません。自然に消えるのを待ち、回復をサポートするために、健康的な生活習慣を維持して血行をよくすることが大切です。
クリニックによっては、アフターケアとして温熱効果のある施術によって身体を温め、血液やリンパ液の循環を促すケアもあります。必要に応じて利用を検討してもよいでしょう。

ダウンタイムが生じる理由

脂肪吸引によってさまざまなダウンタイムが生じるのには、いくつかの理由があります。正しい対処法の理解にもつながるので、施術を受ける前に確認しておきましょう。

麻酔によるもの

脂肪吸引のダウンタイムが生じる理由の一つに、麻酔の影響があります。脂肪吸引はカニューレと呼ばれる管を通して脂肪を体外に排出するため、麻酔や止血剤を用います。
手術後、体内に薬剤が残っていると、むくみや腫れなどにつながってしまいます。こうした薬剤は可能な限り取り除かれますが、完全に除去することはできません。術後3日ほどは薬液が出てくることもあります。
除去する脂肪の量が多いと、その分薬剤が入り込むスペースも多くなるため、むくみも生じやすくなります。体内に残る薬剤を減らすような工夫をしているかどうかで検討するのも大切です。

周辺部位へダメージ

脂肪吸引は皮膚を切り開いて、挿入した管を動かしながら脂肪を吸引するため、周辺部位へのダメージは避けられません。
脂肪吸引の施術によるダメージは、施術を担う医師の技術によって大きく左右されます。管の扱いや、手術の時間の長さは、身体への負担につながります。負担が大きければ大きいほど、回復のための体力や期間を必要とし、腫れなどの炎症、痛みが長引く可能性もあります。
また一般的には、除去する脂肪が多いほど、施術に必要な時間も身体への負担も大きくなります。理想の仕上がりだけでなく、術後の影響なども含めて検討することが大切です。

ダウンタイムの経過の例

脂肪吸引後のダウンタイムの経過を、施術部位ごとに示しました。ただしダウンタイムの経過の程度には個人差があります。あくまでも、一例として参考程度にとどめてください。

顔・顎下の経過

脂肪吸引後の顔・顎下におけるダウンタイムの経過の例は以下の通りです。

  • 1日後:腫れ・内出血が現れる
  • 3日後:痛み・むくみが現れる
  • 1週間後:内出血やむくみがやや落ち着き、拘縮が現れる
  • 2~4週間後:炎症やむくみの症状が落ち着き、すっきりしてくる
  • 3~6ヶ月:拘縮が徐々に落ち着いてくる

顔や顎下は施術範囲が狭く、除去する脂肪の量も少ないことから、他の部位と比べるとダウンタイムが少ない傾向です。
ただし手術後約2日間は、包帯やフェイスバンドで施術部位を圧迫する必要があります。およそ1週間は圧迫が必要なものの、マスクをすれば外出できる程度になります。

二の腕の経過

脂肪吸引後の二の腕におけるダウンタイムの経過の例は以下の通りです。

  • 1日後:痛み・腫れ・内出血が現れる
  • 3日後:全体的にむくんでいる、痛みや腫れのピーク、しびれが現れることもある
  • 1週間後: 痛み・内出血・むくみが徐々に落ち着く、拘縮が現れる
  • 2~4週間後:炎症やむくみの症状が落ち着き、すっきりしてくる
  • 2~6ヶ月:拘縮が徐々に落ち着いてくる

二の腕の脂肪吸引は、顔同様、他の部位と比較すると除去する脂肪の量が少ないです。しかし、内出血が広範囲に及ぶこともあり、見た目に驚いてしまう方もいます。拘縮や痛みで腕を上げにくくなったり、動かしにくくなったりします。
動かしたり負荷を与えたりしなければ大きな痛みを感じることは少なく、3日をピークに、徐々に落ち着くことが多いでしょう。

太ももの経過

脂肪吸引後の太ももにおけるダウンタイムの経過の例は以下の通りです。

  • 1日後:内出血・むくみが現れる
  • 3~5日後:痛み・腫れが徐々に落ち着く、むくみのピーク
  • 1週間後:むくみが徐々に落ち着いてくる
  • 2~4週間後:内出血がおおむね落ち着く、拘縮が現れる
  • 3~6ヶ月後:拘縮が徐々に落ち着いてくる

太ももは顔や二の腕と比べて施術範囲が広く、脂肪の吸引量も多い傾向にあるため、ダウンタイムの症状が出やすく長引きやすいです。また痛みやすい部位でもあります。
階段での移動や座り仕事、排泄などの際に痛みを感じたり、肌が突っ張ることで動かしにくかったりします。

お腹の経過

脂肪吸引後のお腹におけるダウンタイムの経過の例は以下の通りです。

  • 1日後:痛み・腫れ・内出血・むくみが現れる
  • 3日後:痛みのピーク
  • 1週間後:内出血・腫れ・むくみのピーク、痛みが徐々に落ち着く
  • 1ヶ月後:腫れ・むくみが徐々に落ち着く
  • 3~6ヶ月:内出血・拘縮が徐々に落ち着く 

お腹も太ももと同様に施術範囲が広く、一度に多くの脂肪を吸引することになるため、ダウンタイムが生じやすい部位です。とくに内出血が目立つため、術後数週間は施術部位の露出を避けて生活することになります。
痛みは術後数日間続くことが多く、立ったり座ったりする動作の他、寝るときも痛みを覚えるケースがあります。

脂肪吸引を経験した人のよくある感想

以下に、脂肪吸引の手術を受けた方のよくある感想を、ポジティブなものとネガティブなものにわけてまとめました。

ポジティブな感想

脂肪吸引を経験した方のポジティブな感想の一例は以下のとおりです。

  • 丁寧にカウンセリングしてもらえた
  • 気になっていた二の腕のたるみが解消した
  • 術後はお腹に脂肪がつきにくくなった
  • コンプレックスだった太ももが気にならなくなった

ボディラインが整ったことに満足できたという声が多く見られました。丁寧なカウンセリングを受けられるクリニックかどうかも重要なポイントとなっているようです。

ネガティブな感想

一方で、脂肪吸引に対するネガティブな感想も一定数存在します。

  • あまり効果を実感できなかった
  • 左右のバランスが崩れてしまい思い通りにならなかった
  • 皮膚がたるんだり凸凹ができたりして外見が悪くなった

「理想の仕上がり」と「実現可能な範囲での施術結果」に大きな差があると、思ったような効果が得られなかったと後悔することもあります。カウンセリングでしっかりとイメージをすり合わせることが大切です。
また一度に多くの脂肪を吸引すると、皮膚のたるみや凹凸が目立ったり、ダウンタイムが顕著に現れたりしてしまうこともあります。

ダウンタイムを早く治したい時の方法

脂肪吸引はその特性上、日常生活に影響が出るようなダウンタイムも少なくありません。ここからは、ダウンタイムが気になるときに使えるポイントを紹介します。

術後の圧迫着を正しく着用する

脂肪吸引後は圧迫着を正しく着用するよう気を付けましょう。施術部位を適度に圧迫することで、施術部位に溜まった水分を流すのをサポートしたり、皮膚が凹凸するのを予防したりできます。
圧迫着の形態は施術部位によって異なりますが、どのようなタイプの圧迫着でも、着用部にしわや緩みが生じないよう、均一に圧迫した状態を作るのがコツです。
圧迫しすぎるとかえって血液やリンパ液の流れを悪くしてしまい、むくみなどの症状の回復を阻害してしまいます。施術を受けたクリニックで正しい着用方法を教えてもらい、家でもできるようにしましょう。

適度な水分補給をする

脂肪吸引後は、適度な水分補給を心がけることでダウンタイムの症状がやわらぎます。術後は患部が熱を持つだけでなく、体温も上がりやすいです。施術によるむくみを見ると、つい水分を控えたくなってしまうところですが、損傷した組織を修復するためには適度な水分が必要です。こまめな水分補給を心がけましょう。
お茶やコーヒーといったカフェインを含む飲み物は利尿作用があるため、適切ではありません。水や白湯などを飲むようにしてください。

栄養バランスの良い食事をとる

水分補給とともに栄養バランスの良い食事も、ダウンタイムを短くするためには大切なポイントです。脂肪吸引によって損傷した生体組織の修復を促すには、栄養素の補給が欠かせません。
とくにタンパク質は、組織の修復において重要な役割を果たします。魚類や肉類、大豆製品には多くのタンパク質が含まれるため、意識的に食事に取り入れてみてください。
また、バナナやレバー、赤身の魚などに多く含まれるビタミンB群は血行や代謝をサポートする栄養素だといわれています。ただし前提として、バランスよく栄養のある食事をとることが大切です。特定の栄養素だけに偏らせたり、サプリメントだけで食事を済ませたりしないようにしてください。

術後は適度な運動をして充分な睡眠をとる

ダウンタイムの症状が強く現れているときは、強い負荷を与えるべきではありません。しかし、軽い運動によって血行を促すことは、むくみやかゆみといった症状の回復につながります。1~2週間後、痛みや腫れなどが引いてきたら、軽い有酸素運動などを始めましょう。
十分な睡眠をとることも、大切なポイントです。組織の修復に関わる成長ホルモンは、就寝時に効率よく分泌されることが知られています。
また見逃しがちなポイントとして、睡眠時の姿勢も挙げられます。脂肪吸引した部位を心臓よりも高い位置になるようにして寝ると、血液が溜まりにくくなり、むくみの解消につながりやすくなります。
たとえば、顔の施術を受けた場合は枕を高い位置に変えてみてください。太ももやふくらはぎの場合は、丸めた毛布などに足を乗せるとよいでしょう。

冷却や温め、マッサージ方法などを医師に教わり実行する

これまでにお伝えしてきたとおり、患部を適切なタイミングで冷やしたり温めたりすることも、ダウンタイムを短くするポイントです。
炎症がある程度おさまったら、忘れずに患部を温めるようにしましょう。組織を効率よく修復するには、血行を良好にし、患部に酸素や栄養素を送り届ける必要があります。
身体の血行を促す方法として、軽いマッサージもよいといわれています。ただし施術部位への過度な刺激はダウンタイムを長引かせる原因にもなりうるため、医師と相談してタイミングや方法を確認しましょう。

脂肪吸引にまつわるよくある質問

最後に、脂肪吸引でよくある質問とその回答を紹介します。脂肪吸引を受けるかどうか迷っている方はあらかじめチェックしておき、参考にしてください。

脂肪吸引をすると体重は大きく減りますか?

脂肪の比重は筋肉などよりも小さいため、脂肪吸引を受けても、体重の減少はあまり期待できません。脂肪吸引で期待できるのは体重減少ではなく、フェイスラインやボディラインをすっきりさせるといった見た目の変化です。見た目の改善ではなく、単に体重を減らしたい場合は適しません。

リバウンドの可能性はどれほどありますか?

脂肪細胞の数は成人以降、増えにくくなるといわれています。このため脂肪吸引で脂肪細胞自体を取り除いてしまえば、リバウンドのリスクはある程度抑えられるでしょう。
しかし、脂肪吸引は身体に存在するすべての脂肪細胞を除去するわけではありません。日々の生活習慣が崩れてしまうと、残っている脂肪細胞が大きくなり、リバウンドに至る可能性もあります。

手術の安全性・リスクはどれぐらいですか?

脂肪吸引の安全性やリスクは、医師の技量に大きく委ねられます。経験の浅い医師が担当することで、ダウンタイムが長引いたり、全体のバランスが崩れたり、思い通りの仕上がりにならなかったりする可能性は、ないとはいえません。
身体への負担が大きい施術のため、ダウンタイムも強く出ます。万が一のときにも頼れるような、信頼できる医師を探して契約しましょう。

圧迫着とは何?なぜ必要ですか?

圧迫着とは、施術部位の組織の修復をサポートする衣服のことです。身近なものでは着圧ソックスなどが近いイメージです。施術部位を適度に圧迫することで、むくみやその他のダウンタイムを短くする効果があるとされています。
圧迫着の締め付けは、弱すぎても強すぎてもいけません。適度に圧迫できるよう、着用方法は医師の指導を受けるようにしてください。

他の医療ダイエットと何が違うのですか?

脂肪吸引は一度の施術で、多くの脂肪にアプローチできるのが特徴です。除去する脂肪の量や範囲にもよりますが、基本的には1~2回の施術で済むという点も、他の医療ダイエットと異なります。とくに脂肪の量が多いお腹や太ももの脂肪を取り除き、ボディラインを整えたい場合に適しているといえるでしょう。
一方、脂肪吸引はメスを用いた比較的大規模な手術であるため、全身の脂肪吸引を受ける場合には約200〜400万円と高額な費用がかかることも多いです。1回数万から挑戦できる施術と比べてしまうと、手軽さは劣るでしょう。

まとめ

脂肪吸引のダウンタイムは、数日から数週間にかけて痛みやむくみが生じます。また数ヶ月におよぶ、かゆみや拘縮も現れます。とくに脂肪の量が多いお腹や太ももは、内出血が目立つ部位です。ダウンタイムの症状が落ち着いて、脂肪吸引の効果を実感できるまで1ヶ月以上はかかるでしょう。
脂肪吸引は見た目へ大きなインパクトを期待できる施術ですが、その分ダウンタイムも強く、長い傾向にあります。またダウンタイムの程度や仕上がりのバランスは、手術を行う医師の技量に依存する部分が多いです。脂肪吸引を検討する際は、実績などを確認しながら医師やクリニックを選ぶよう注意しましょう。

この記事の監修者
辻井 鴻
辻井 鴻
一般社団法人 美星会
アステリアクリニック院長
【医師の経歴】
2020年 北海道大学医学部卒業
2022年 北海道内の病院にて初期臨床研修を終了
2023年10月 アステリアクリニック札幌院 院長就任