医療脱毛で埋没毛になった・増えたって本当?埋没毛ができる原因を解説

医療脱毛で埋没毛になった・増えたって本当?埋没毛ができる原因を解説

「医療脱毛で埋没毛になった」「埋没毛が増えた」といったという体験を耳にしたことはありませんか?なぜそう言われているのでしょうか。
そこで本記事では埋没毛を気にしている方へ向けて以下のような内容を解説していきます。

  • 埋没毛ができる原因と噂の真偽
  • 医療脱毛と埋没毛の関係
  • 埋没毛の予防方法
  • 埋没毛の対処法
  • 埋没毛がある部位を医療脱毛するメリット

いつの間にかできている埋没毛ですが、間違ったムダ毛の自己処理方法が原因かもしれません。医療脱毛と埋没毛の関係とともに、埋没毛の予防策や対処法もご紹介していくので、ぜひ最後までご確認ください。

医療脱毛で埋没毛はできない・増えることもない

医療脱毛と埋没毛の関係を気にしている方は多くいますが、医療脱毛によって埋没毛ができたり、増えたりすることはありません。
ただ、医療脱毛時のレーザーによって破壊された毛根組織や変化した毛の断面が、黒ゴマ状に皮膚に残ることがあります。これを見て「医療脱毛で埋没毛になった」と不安になる方がいるようです。皮膚に残った組織は通常は1~2週間で毛穴から自然に排出されるため心配ありません。

埋没毛があっても医療脱毛はできる

埋没毛は医療脱毛の弊害になると思われがちですが、埋没毛があっても医療脱毛は可能です。
肌の状態によっては、照射出力を下げてレーザーを当てる・施術を見合わせるといった場合もありますが、赤みや炎症・色素沈着を起こしていなければ、ほぼ通常通りに施術できます。
ただし、医療脱毛でレーザーを照射した埋没毛がその場で消えるわけではありません。毛穴から新たな毛は生えてこなくなりますが、抜けた埋没毛がしばらくは肌の内部に残ります。気になる方は、脱毛前に埋没毛を除いてもらったり対処法を提案してもらったりなどの対応が可能な場合もあるため、医師に相談してみましょう。

埋没毛ができる主な原因は自己処理

そもそも、どうして埋没毛ができるのでしょうか?
その原因のひとつに、ムダ毛の自己処理が挙げられます。自己処理によって埋没毛ができる理由や、できやすい場所を分かりやすく解説していきます。

自己処理で埋没毛ができる理由

ムダ毛の自己処理で埋没毛ができる理由は、肌ダメージによって毛穴が塞がる点にあります。埋没毛ができる流れを順に説明していきましょう。

  • カミソリや毛抜きでムダ毛を自己処理する
  • 自己処理をした肌が炎症を起こす
  • 炎症を起こした部分にカサブタができ毛穴が詰まる
  • 毛穴がカサブタによって塞がれ、生えてきた毛が外に出られなくなる
  • 肌の中でムダ毛が伸びて埋没毛になる

ムダ毛を自己処理すると、カミソリや毛抜きによる負担で肌が炎症を起こし、毛穴が詰まることがあります。さらに炎症がカサブタになり毛穴を塞いでしまうと、新たな毛が皮膚の外に伸びることができず埋没毛になってしまうのです。

埋没毛ができやすい場所

埋没毛には、できやすい場所があります。以下のような部位は特に気をつけましょう。

  • 自己処理を頻繁に行う場所
  • 濃く太い毛が生えている場所
  • 毛の向きがバラバラな場所

まず注意したいのが自己処理を頻繁におこなう場所です。具体的なパーツとしては、脇、腕、膝下、Vライン、眉毛などが挙げられます。
さらに太い毛が生えている、毛の向きがバラバラ、といった場所も注意。すね毛、ビキニライン、男性であればヒゲなどです。
自己処理は繰り返すたびに肌へ負担をかけ、埋没毛ができる可能性を高めます。毛がバラバラに生えている場所は、カミソリを当てる際に逆反りや深剃りなどでダメージを与えやすいため、さらに気を配りましょう。

埋没毛を放置する2つのリスク

埋没毛の放置は肌トラブルにつながりやすいため、あまりおすすめできません。2つのリスクをご紹介します。

毛嚢炎になりやすくなる

埋没毛を放置するリスクのひとつが、「毛嚢炎」になりやすくなる点です。毛嚢炎は、毛根組織である毛嚢に炎症が起こる肌トラブル。毛穴への雑菌の侵入が主な要因といわれていますが、埋没毛が炎症を起こした状態でも引き起こしやすくなります。
毛嚢炎の症状としては、痒みや痛み・皮膚の赤み・膿が出るなどが代表的です。

色素沈着ができやすくなる

もうひとつのリスクが、埋没毛を放置すると色素沈着ができやすくなる点です。
埋没毛が炎症を起こすなどで皮膚が傷ついてしまった場合、皮膚の防衛作用が働いてメラニンが生成されます。そのメラニンが色素沈着の引き金となります。

埋没毛を予防する3つの方法

埋没毛は予防できるでしょうか?答えは「可能」です。3つの方法をご紹介します。

自己処理は電動シェーバーを使用する

埋没毛を予防するために徹底したいのが、自己処理でカミソリや毛抜きを使わないこと。
おすすめは電動シェーバーです。電気シェーバーはカミソリや毛抜きと比較して肌に負担をかけにくいため、肌が炎症を起こして毛穴が塞がるのを防げます。

カミソリであればクリームやジェルを使用する

「どうしてもカミソリしか使用できない」といったケースもあるかもしれません。そんなときはあらかじめクリームやジェルを準備して、肌への負担を少しでも減らしましょう。
肌にカミソリを当てるときは、逆さに当てると表皮を傷つけやすいため、毛の流れに沿うよう意識します。1枚刃ではなく3枚刃以上のカミソリを使用するのもコツです。

肌荒れや日焼けを避ける

埋没毛を防ぐには、肌荒れや日焼けを避けるケアをして肌のコンディションを整えておくことも重要です。
肌の乾燥やバリア機能の低下、日焼けによる炎症も埋没毛を引き起こす一因となります。日頃から保湿や日焼け止めの使用を徹底しましょう。

埋没毛ができたときの3つの対処法

埋没毛を見つけたときの対処法を3つご紹介していきます。肌のコンディションを整えることをベースに、医師に相談してピーリングや医療脱毛も検討してみてください。ご自身で毛抜きや針などでほじくり出す方法は炎症や傷を作る原因となるため避けましょう。

保湿して肌荒れを治す

埋没毛への基本のケアは保湿です。肌の水分を補い柔軟性を保ち、まずは肌荒れや炎症が生じている肌を健康なコンディションに整えましょう。肌が柔らかくなれば、埋没毛が肌の表面に出てきやすくなります。
入浴後に化粧水やクリームでケアする習慣を作るのがおすすめです。

グリコール酸や乳酸によるピーリングで角質ケアをする

肌の状態を整えたら、グリコール酸や乳酸を用いたピーリングで古い角質を落とすケアをしてターンオーバーの周期を整え、埋没毛の排出を促すのも良いでしょう。

ピーリングは、薬剤の種類や濃度によって医療機関やエステ・自宅と施術できる場所が異なります。肌へ負担をかけてしまう場合もあるため、検討している方は医師へ相談してみてください。

医療脱毛によって脱毛を完了させる

医療脱毛で脱毛を完了させることも埋没毛への対処法のひとつです。体毛を根元からなくすことで、悩みの根本的な解決を目指せます。
埋没毛は通常は脱毛後も肌に残りますが、皮膚科医がいるクリニックであれば、医療脱毛の前に埋没毛を除いてもらえる場合があります。脱毛と並行してピーリングを受けられるケースもあるため、必要に応じて医師に相談してみましょう。

医療脱毛で埋没毛は改善される

埋没毛は、以下の理由から医療脱毛で改善が期待できます。

  • 医療レーザーを照射した毛穴からは新たな毛が生えてこない
  • 医療脱毛をすればカミソリや毛抜きでの自己処理の必要がなくなる

医療脱毛で埋没毛を脱毛すれば、同じ毛穴から新たな毛が生えてこないため再発を避けられます。医療脱毛で脱毛した埋没毛は、通常は肌に残りその場で消えるわけではありません。しかし、医師に相談して除いてもらえるケースがあります。
医療脱毛でケアした肌は、カミソリや毛抜きを用いた自己処理による肌トラブルで新たな埋没毛を生む心配がないところもポイントです。
埋没毛をケアしたい方は、肌の保湿ケアを徹底するとともに、前向きに医療脱毛も検討してみてはいかがでしょうか。

【まとめ】医療脱毛で埋没毛の悩みから解放されよう!

「医療脱毛で埋没毛になった」という噂がありますが、皮膚に残った黒いゴマ状の毛根組織への誤解が原因で、医療脱毛が埋没毛を引き起こすことはありません。
埋没毛はカミソリや毛抜きで肌に負担がかかり炎症を起こすことによってできるケースが多いため、ムダ毛の自己処理方法には十分に注意しましょう。意識的に保湿して肌のコンディションを整えるケアほか、医療脱毛も埋没毛に適した施術です。
アステリアクリニックでは、お客様のコンディションに配慮した医療脱毛をご提案しています。埋没毛のお悩みがある方はぜひカウンセリング時に医師へご相談ください。

このコラムの監修者
伊原 亮
伊原 亮
一般社団法人 美星会
アステリアクリニック院長
【医師の経歴】
2014年3月 慶應義塾大学 医学部 卒業
2014年4月 東京都内の病院にて初期臨床研修
2016年4月 都内大手美容皮膚科にて勤務
2016年11月 都内大手美容皮膚科院長就任
2021年11月 アステリアクリニック札幌院 院長就任