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脱毛後の硬毛化とは?なりやすい人の特徴・部位や対策方法など解説
「脱毛したら、以前よりも毛が濃くなってしまった」という話を聞いたことはありませんか?脱毛後に起こりがちな毛が太くなる、濃くなるといった現象は「硬毛化」と呼ばれています。
硬毛化になりやすい人や部位には特徴があります。そして、対策や予防をおこなうことで起こりにくくもできるのです。そこで今回の記事では、以下の内容についてまとめました。
- 硬毛化の症状と原因
- 硬毛化しやすい人の特徴と部位
- 硬毛化の対処法と防止法
- アステリアクリニックが行っている硬毛化への対応
硬毛化についての正しい知識を身につけて、安心して脱毛を進めましょう。
アステリアクリニック院長
当院の医療脱毛をご紹介
目次
硬毛化とはどんな症状?
硬毛化とは、光脱毛やレーザー脱毛によって、脱毛前より太く硬い毛が生えてくる現象のことです。脱毛によって毛量自体を減らせても、硬く太い毛が生えてくるため目立ちやすくなります。
硬毛化が起こると、脱毛後は毛が増えたように感じることがあります。しかし、毛穴の数は決まっているため実際に増えているわけではありません。
脱毛後の硬毛化は、光によるエステ脱毛、レーザーによる医療脱毛のどちらでも起こる可能性があります。また、家庭用脱毛器でも起こりうる現象です。どの程度硬毛化するかは実際に脱毛してみなければわかりません。発症する場合、施術を受けてから1~3ヶ月後に症状が現れはじめるケースが多いようです。
脱毛後に硬毛化が起こる原因
現状、硬毛化が起こるはっきりとした原因はわかっていません。主な仮説として、以下の3つが考えられています。
- 毛がダメージから回復する過程で太くなる
- 毛周期が伸びたことで濃い毛が生えやすくなった
- 脱毛により発毛組織が活性化した
毛がダメージから回復する過程で太くなる
脱毛による熱が十分に毛根へ与えられず、発毛組織が破壊されなかった場合、生き残った毛根は大きなダメージを受けている状態です。
そして、毛根が回復する過程で傷を治すためのタンパク質が作用することで、硬毛化が起きるのではないかと考えられています。
毛周期が伸びたことで濃い毛が生えやすくなった
毛の生えるサイクル(毛周期)が長くなったことで、硬く太い毛が生えやすくなった可能性が1つの説です。ホルモンバランスの変化によるものではないかといわれていますが、硬毛化はホルモンバランスの乱れがない人にも起こっているため、断定するまでには至っていません。
脱毛により発毛組織が活性化した
脱毛時の熱が毛根にしっかりと当たっていなかったために、十分なダメージが与えられず、逆に発毛組織を活性化させる刺激になったのではないかという説です。
レーザーや光の照射が十分でなかった場合に、硬毛化が起こりやすいと考えられていることに起因しています。生き残った毛根がダメージから回復する過程で、硬く太い毛が生み出されている可能性があるのです。
硬毛化の見分け方はある?
硬毛化した毛かどうか見分けるときは、「周囲の毛と比較して、一部分だけ他の毛と比べて硬く濃くなっているか」を確認してください。毛質が明らかに違う部分があれば、硬毛化している可能性が高いといえます。
硬毛化ではないかもしれないケース
一方で、硬毛化ではないかもしれないケースもご紹介します。以下のような場合は、硬毛化ではない可能性が高いです。
- カミソリによる剃毛後、濃い毛が生えてきた
- カミソリによる剃毛後、毛穴が黒く目立つようになった
- 脱毛後のほうが毛が濃くなってきた
カミソリによる剃毛後は、毛の断面が太くなったり、断面が肌から透けて見え毛穴が目立ちやすくなったりするのです。
また、毛によって生え変わる毛周期が違います。前回の脱毛時よりも多くの毛が成長期に入っているとすれば、その分多くの毛が生えてくるようになります。
硬毛化になりやすい人の特徴
脱毛後に硬毛化しやすい人には、共通した特徴があります。硬毛化しやすい人に多い3つの特徴をまとめました。
- 体毛が薄い人
- 毛根が皮膚の深い場所にある人
- 体毛の密度が高い人
体毛が薄い人
硬毛化は、薄い毛や細い毛、産毛に起こる確率が高くなっています。太さのある濃い毛ではほとんど起こりません。そのため、もともと体毛が薄い人や産毛が多い人は、硬毛化しやすいと考えられています。
薄く細い毛は、脱毛器に対する反応が弱くなりがち。毛根にダメージを与えるはずが、かえって毛根を活性化させることがあるのです。体毛が薄い人は、一般的に硬毛化しにくいといわれる部位でも、硬毛化の症状が現れやすくなります。
毛根が皮膚の深い場所にある人
毛根の位置が深ければ深いほど、脱毛器のレーザーや光が届きにくく、ダメージを与えづらくなります。うまく照射できなかった場合には逆に発毛組織を活性化させてしまうおそれがあるのです。
毛根の位置は、個人差があり実際にどのくらいの深さにあるのかは人それぞれです。毛根が深い位置にある人は、毛根が浅い位置にある人に比べて、硬毛化するリスクが高いといえます。
毛根の位置は、見た目では判断できません。また、毛根が深い場所にある人が必ずしも硬毛化するわけではないため、毛根の位置による硬毛化リスクの施術前診断は難しいです。
体毛の密度が高い人
もともと体毛の量が多く、密集して生えていることも、硬毛化になりやすい人の特徴です。
毛が密集していると、脱毛器のレーザーや光が均等に照射されにくくなります。すべての毛根に十分なダメージが与えられないため、硬毛化したムダ毛の生えてくる可能性が高くなるのです。
毛量が少ない人よりは、毛の量が多く密集している人のほうが硬毛化リスクは高いといえます。
硬毛化しやすい部位
脱毛後の硬毛化は、レーザーや光をあてる部位によっても発症のしやすさに違いがあります。比較的太くて濃い毛が生えているワキやVIOは、硬毛化しにくい部位です。反対に、細く薄い毛や産毛が多く生えている部位では、硬毛化しやすくなります。
硬毛化しやすい具体的な体の部位をチェックしておきましょう。
背中からうなじにかけて
背中からうなじにかけては、産毛が多く生えている部分です。産毛は、毛が細くメラニン色素が少ないため、ほかの毛よりも脱毛器が反応しにくく、毛根に十分なダメージを与えにくいのが特徴です。しかし、周辺の細胞には脱毛器の刺激が伝わるため、逆に発毛が活性化されることがあります。
背中からうなじにかけては比較的硬毛化リスクが高い部位であり、数本のみがまだらに濃くなることもあれば、全体的に濃くなるケースもあります。
顔
顔も産毛が多く、硬毛化が起こりやすい部位です。
あごからもみあげにかけての顔まわりには目立ちにくい細かな毛が多いため、脱毛場所として選ばれやすくなっています。小顔効果も期待できるためきれいに脱毛しておきたい部位ではありますが、脱毛後の硬毛化には注意しておかなければなりません。
肩から上腕の外側にかけて
肩まわりから上腕の外側にかけても産毛が多いため、硬毛化リスクの高い部位です。
脱毛後には、自分では確認しにくい肩の後ろや二の腕の外側も、硬毛化が起こっていないか鏡などを使ってチェックしておきましょう。
硬毛化したときにできる対策
硬毛化してしまった毛は、もとの状態に戻るまでに1年以上の期間を要する場合があります。しかし、脱毛後に硬毛化してしまってもできる対策はあるので、心配する必要はありません。
脱毛後に硬毛化したことに気づいたら、まずはスタッフに相談してください。そのうえで、以下5つの方法から適切な対処をとることが大切です。
- 放置して自然治癒を待つ
- 追加で照射してもらう
- 脱毛のやり方を変えてみる
- レーザー脱毛に切り替える
- ニードル脱毛に切り替える
放置して自然治癒を目指す
1つの選択肢として、放置して自然治癒を待つ方法があります。体毛の毛周期によって、毛が元の太さに戻るのを待つという考え方です。
ですが、クリニックや医師、硬毛化の状態によって判断が異なる部分とはなります。自身で判断するのではなく、必ず指示を仰ぐようにしましょう。
追加で照射してもらう
硬毛化しても、継続して照射し続けることが硬毛化の状態を改善する1つの手段です。硬毛化したことによってレーザーや光が反応しやすくなるため、以前より高い脱毛効果が得られる可能性もあります。
追加照射する場合には、硬毛化の状態を確認したのち、細かく出力調整しながらレーザーや光をあてていきます。
脱毛のやり方を変えてみる
追加で照射しても、硬毛化に対する効果がみられない場合には、別の脱毛方式を試してみたり、脱毛器の種類を変更してみたりするのがおすすめです。
たとえば、サロンによる光脱毛からクリニックでの医療脱毛に変更したり、医療脱毛であれば脱毛器を変えたりすることで、実際に硬毛化が改善されたケースがあります。
医療脱毛の脱毛器の場合、ヤグレーザーが搭載されているものや蓄熱式のものがおすすめです。
追加照射でも硬毛化が改善されない場合は、脱毛方式や脱毛器の変更も視野に入れてみてください。
レーザー脱毛に切り替える
サロンでおこなわれる光脱毛で硬毛化した場合、より高い出力で照射できる医療レーザー脱毛に切り替えてみることもおすすめです。レーザー脱毛器の中には、深い場所にある毛根にレーザーが届きやすい機械もあります。
光脱毛による追加照射をおこなっても硬毛化の改善が見られなければ、レーザー脱毛ができるクリニックへ相談してみましょう。
ニードル脱毛に切り替える
どうしても硬毛化が改善しないときには、ニードル脱毛を検討してみましょう。
ニードル脱毛では、レーザーや光でおこなう脱毛のように熱を使いません。細い針を毛穴に挿し込んで1本1本の毛に電気を流すことで、毛根を直接破壊します。
強い痛みを感じやすいことと施術費用が高額であることがデメリットですが、毛根の細胞に確実なアプローチができるため、硬毛化した毛にもおすすめです。
医療行為にあたるニードル脱毛は、医療機関でのみ施術が受けられます。ニードル脱毛ができるクリニックもあらかじめチェックしておきましょう。
硬毛化する前にできること・予防法
硬毛化が起こる前にできること・予防法を紹介していきます。硬毛化しやすい人も試せる硬毛化の防止法を押さえておきましょう。
硬毛化に対する保証を確認する
脱毛を受ける前に、硬毛化に対する保証を確認してください。サロンやクリニックによっては、硬毛化が起きたときに追加照射を無料で対応してくれるところもあります。
前述したような硬毛化しやすい人に該当するようであれば、事前に保証を確認しておくと安心です。
脱毛器のパワーを調整してもらう
硬毛化の予防には、脱毛器の出力調整が重要なカギです。安全面に配慮する必要はありますが、出力が弱すぎると毛根まで十分に照射できずに硬毛化する可能性が高まります。
クリニックでの脱毛器のパワーは、ご自身で調整ができません。そのため、施術前にスタッフへ毛質や肌質の特徴について詳しく話しておき、脱毛器のパワーについて相談しておくことは大切です。
硬毛化しにくい脱毛方式を選択する
硬毛化の防止には、硬毛化しにくい脱毛方式を選ぶことも有効です。脱毛サロンで施術を受けるなら、毛根に直接ダメージを与えないS.S.C.美容脱毛を選ぶことで、硬毛化リスクを下げられる可能性があります。しかし、毛根にアプローチする脱毛方式と比較すると、脱毛効果が低くなる場合があるため、注意が必要です。
硬毛化のリスクを考慮しながら十分な脱毛効果も得たいなら、クリニックでの医療脱毛がおすすめ。サロンでの光脱毛と比べると、より強力な熱量を皮膚の深部にまで届けられるため、毛根を破壊できる可能性が高まります。
毛抜きを使った自己処理は避ける
ムダ毛処理の際に毛抜きを使って自分で処理してしまうと、硬毛化のリスクを高める可能性があります。
ムダ毛を抜くときに、毛根や周辺にある発毛細胞に刺激を与えてしまうためです。少しでも硬毛化のリスクを下げたいなら、毛抜きを使ったムダ毛処理は避けるべきといえるでしょう。
また、ムダ毛を毛抜きで自己処理すると毛根のメラニン色素に脱毛器が反応できなくなるため、脱毛の施術効果も下がります。脱毛をはじめたら、毛抜きは使わないようにしましょう。
アステリアクリニックの硬毛化への対応
当院では、お客様とのご相談のもと、たとえば以下のような選択肢のなかから最適な方針を決定しております。
- 硬毛化した箇所をさけて照射し、硬毛化が落ち着いたところで改めて照射する(※もちろん別途照射となった場合も追加料金はいただきません)
- 機械を変更したり、熱量を変更したりする
- そのまま当て続けて脱毛効果を期待する(※あまり推奨されてはおりません)
安心してご相談ください。
その他硬毛化に関するQ&A
脱毛後の硬毛化に関して多く寄せられている質問を、ピックアップしてまとめました。
ぜひ参考にしてください。
硬毛化はどのくらいで症状が出てきますか?
硬毛化は、脱毛後から1〜3ヶ月後に症状が出始めるといわれています。硬毛化は、脱毛後に生えてきた毛が徐々に太く硬くなっていくことで起こります。
そのため、脱毛後すぐに硬毛化が起こるわけではないということを理解しておきましょう。
硬毛化する確率はどのくらいですか?
一般的に、硬毛化する確率は1~10%程度といわれています。
ただし、地域によって肌の色や毛の色素に違いがあるため、場合によっては10%以上の可能性もあり一概には表せません。
硬毛化を見分ける方法はありますか?
見た目で判断できる場合があります。一部の毛がまわりにある毛と比べて濃くなる、または硬くなるといった症状が硬毛化の症状です。
脱毛の施術を受けた一部の毛の毛質が明らかに変わった場合には、硬毛化した可能性を視野に入れてみましょう。
硬毛化は自然に治りますか?
放置していても治ります。毛周期により自然に抜け落ちて新しい毛が生えるため、追加の照射を希望しない場合には、毛抜きでの自己処理を避け、もとの太さに戻るまで待ちましょう。
まとめ
脱毛の硬毛化とは何か、なりやすい人と部位、硬毛化したときの対策と予防法について解説しました。どの脱毛方式にも硬毛化するリスクはありますが、心配しすぎる必要はありません。気になる方は、念のためスタッフに自分の毛質や肌質をあらかじめよく伝えておきましょう。
アステリアクリニックでは、硬毛化が起きた場合の対応を徹底しておこなわせていただきます。また、脱毛前に硬毛化への不安がある場合は、無料カウンセリングでお気軽にご相談ください。
アステリアクリニック院長