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埋没毛はなぜできる?原因や正しい対処法・予防法について解説

埋没毛はなぜできる?原因や正しい対処法・予防法について解説

「埋没毛ってなに?どのようにしてできるの?」「埋没毛の発生を予防する方法ってある?」などと考えたことはありませんか?埋没毛とは、簡単にいうと「皮膚の内部で成長した体毛」のことです。埋没毛ができることで、どんな問題があるのでしょうか。
そこで本記事では埋没毛が気になる方へ向けて、以下のような内容を解説していきます。

  • 埋没毛とはどういったものなのか
  • 埋没毛ができる原因
  • 埋没毛ができたときの3つの対処法
  • 埋没毛は自然と治るのか
  • 埋没毛の予防法3選
  • 埋没毛を放置する2つのリスク
  • 埋没毛を改善するなら医療脱毛で

この記事を読むことで、埋没毛の原因から対処法にいたる全てを理解できます。埋没毛にお悩みの方は、ぜひ最後までご覧ください。

このコラムの監修者
辻井 鴻
辻井 鴻
一般社団法人 美星会
アステリアクリニック院長
【医師の経歴】
2020年 北海道大学医学部卒業
2022年 北海道内の病院にて初期臨床研修を終了
2023年10月 アステリアクリニック札幌院 院長就任
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埋没毛とは?

埋没毛とは、皮膚の内部で成長する体毛のことです。この状態は「埋もれ毛」とも呼ばれ、脇や膝・大腿・腕など、毛が生える部位全般に生える可能性があります。
埋没毛は、皮膚の表面に出てくることはなく内部に留まることが特徴で、皮膚内で長くなるまで成長したり、短いままでとどまったり、さまざまな形態があります。皮膚の外に出てくることはない埋没毛ですが、患部は黒いぶつぶつとした点のように見えるため、見た目のコンプレックスにも繋がる可能性があります。

埋没毛ができやすい部位

埋没毛には、できやすい部位があります。以下のような部位は、特に気をつけましょう。

  • 自己処理を頻繁に行う場所
  • 濃く太い毛が生えている場所
  • 毛の向きがバラバラな場所

まず注意したいのが自己処理を頻繁におこなう部位です。個人の処理の頻度にもよると思いますが、具体的には、脇・腕・膝下・Vライン・眉毛・ヒゲなどが挙げられると思います。

さらに太い毛が生えている、毛の向きがバラバラ、といった場所も注意が必要です。
例えば、脇・お尻・太もも・膝下・Vライン・ヒゲなどです。
自己処理は肌への負担が避けられず、埋没毛の原因であるかさぶたの形成や角質層の肥厚化を促してしまいます。毛がバラバラに生えている場所は、カミソリを当てる際にさまざまな方向からカミソリを当てる可能性が高くなり肌へダメージを与えやすいため、さらに気を配る必要があります。

埋没毛ができる原因

埋没毛ができる主な原因は、以下の2つです。

  • 乾燥や肌荒れ
  • 自己処理のダメージ

それぞれ解説いたします。

乾燥や肌荒れ

乾燥や肌荒れは、埋没毛ができる主な原因の1つです。
なぜなら、乾燥や肌荒れによってダメージを受けやすくなった肌は、受けるダメージを極力減らそうとして角質層が厚くなってしまうことがあるからです。
角質層は通常、肌の乾燥を防ぐ保湿機能や外部の細菌やウィルスの侵入を防ぐバリア機能をもち、肌を守るということに対して大切な役割を果たしています。しかし、乾燥や肌荒れにより、角質層がダメージを受けると、肌を守ろうと角質層がより厚くなり、ターンオーバーが遅くなります。これがいわゆるターンオーバーの乱れです。
通常の体毛は毛周期を経て自然に抜け落ちますが、乾燥や肌荒れによって角質層が厚くなると毛穴が塞がれ、新しく生まれた体毛は皮膚の表面にでることができなくなり、埋没毛ができてしまうのです。

自己処理のダメージ

毛の自己処理も、埋没毛の原因の1つです。自己処理で埋没毛ができる理由は、自己処理によって角質層が剥がれてしまうことで、かさぶたができたり、角質層が厚くなることで毛穴を塞いでしまうことが原因の1つといわれています。

  1. カミソリや毛抜きでムダ毛を自己処理する
  2. 自己処理をした箇所の角質が剥がれ落ちダメージを受ける
  3. 炎症を起こした部分にカサブタができたり、角質層が厚くなり毛穴が詰まる
  4. 毛穴が詰まることで、生えてこようとする毛が皮膚の外に出られなくなる
  5. 皮膚の中でムダ毛が伸びて埋没毛になる

カミソリで自己処理をしたときはもちろん、毛抜きや除毛クリーム・ブラジリアンワックスで自己処理をしたときも肌のダメージは大きいため、毛の自己処理という行為自体、埋没毛と切っても切れない関係にあるといえるでしょう。

カミソリで自己処理した場合

カミソリで自己処理する際ですが、「深剃り」「逆剃り」「空剃り」といった剃り方は特に肌へのダメージを与えやすいと考えられています。

深剃りとは、順剃りと深剃りを組み合わせ、より深いところまで毛を剃る方法です。
逆剃りは、毛の生えている方向に逆らって剃る方法で順剃りよりも深く剃ることができる剃り方です。
空剃りは、シェービング剤などを用いずそのままカミソリを当てることを指します。

深剃り肌を深く剃ることも目的としているため、毛だけでなく肌も傷つける可能性がある
逆剃り毛の成長方向と逆に剃ることで、毛をひっぱりながら剃ることになるため、肌へのダメージが増える
空剃り肌を保護せず直接カミソリが肌に当たることで、肌へのダメージが増加する

自己処理による埋没毛の発生は防ぐことはできないかもしれませんが、特に肌への負担の大きい3つの剃り方には細心の注意を払い、実施するにしても必要最小限に抑えるようにしましょう。

毛抜きや除毛クリームで自己処理した場合

毛抜きや除毛クリームなどで毛を処理する方法は、肌へのダメージが大きく埋没毛発生の原因となります。除毛クリームはタンパク質を溶かす性質を生かして毛を処理します。肌もタンパク質でできているため、除毛クリーム使用時は肌へのダメージを生むことになります。肌がダメージを負うと、保護反応としてターンオーバーが遅くなり、角質の肥厚化につながり、埋没毛が発生する原因となります。

埋没毛ができたときの3つの対処法

埋没毛を見つけたときの対処法を3つご紹介していきます。まずは乱れたターンオーバーを正常化することを念頭におきましょう。しっかりと治したい場合は、医師に相談して医療脱毛も検討してみてください。また、ご自身で毛抜きや針などで埋没毛をほじくり出す方法は、炎症や傷を作り細菌感染やさらなる埋没毛発生の原因となるため避けましょう。

保湿して肌荒れを治す

埋没毛への基本のケアは保湿です。埋没毛の原因は、荒れた肌が角質層を厚くしてしまうことです。そのため肌の保湿に取り組むことで、肌の角質肥厚を抑えることができ、肌の肥厚化が改善されていきます。無事にターンオーバーが正常化すれば、埋没毛が代謝されることもあるようです。

グリコール酸や乳酸によるピーリングで角質ケアをする

肌の保湿によって状態を整えたら、グリコール酸や乳酸を用いたピーリングで古い角質を落とすことで表皮の新陳代謝を促し、ターンオーバーを正常化することも1つの手です。ピーリングによってターンオーバーの正常化を促すことで、埋没毛が排出される可能性が高まります。

医療機関とサロン・市販品では、使用できるピーリング用の薬剤や濃度に違いがあります。ピーリングは、個人によって向き不向きがあったり、誤った方法で取り組むと肌へ負担をかけてしまう場合もあるため、検討している方はぜひ医師へ相談してみてください。

医療脱毛によって脱毛を完了させる

個人差はありますが、医療脱毛は埋没毛に対処する上で有効な手段の一つです。
医療脱毛によって毛そのものを生えなくさせることで、新たな埋没毛発生の可能性も断つことができます。
しかし、埋没毛を医療脱毛する場合、肌へのダメージが発生してしまう可能性があります。そのため、レーザーを照射した際にダメージがかからないように配慮する必要があります。医療脱毛によって毛根から切り離された埋没毛は、肌のターンオーバーとともにそのまま代謝されていきます。埋没毛がある場合に医療脱毛をしたいとお考えの場合は、事前に医師と相談をしておくとよいでしょう。

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埋没毛は自然に治る?

埋没毛は、肌のターンオーバーが正常であれば自然に代謝されていくため、放置をしていても問題ありません。
また、ご自身で埋没毛を無理に取り除こうとすることは決しておやめください。むしろ、下手な処置を施すと肌にさらなるダメージをあたえ、埋没毛が再発したり細菌感染を引き起こしたりする可能性があります。
注意点としては、埋没毛が原因で肌に炎症が発生してしまっている場合と、肌のターンオーバーの乱れが改善しない場合です。
埋没毛が原因で、肌に炎症を起こしている場合は医師に相談するようにしましょう。
また、ターンオーバーが乱れたままですと、角質層の厚さは改善せず埋没毛が排出されないままになってしまいます。
自己判断はせず、必ず医師の診察を受けるようにしましょう。

埋没毛の予防法3選

埋没毛は、以下3つの方法で予防したり発生を抑えること可能です。1つずつ解説していきます。

  • 自己処理は電動シェーバーを使用する
  • カミソリであればクリームやジェルを使用する
  • 肌荒れや日焼けを避ける

自己処理は電動シェーバーを使用する

埋没毛を予防するために徹底したいことが、自己処理の際には電動シェーバーを利用することです。電気シェーバーはカミソリや毛抜きなどと比較して肌に負担をかけにくいため、肌が炎症を起こす可能性を下げることができます。

カミソリであればクリームやジェルを使用する

「どうしてもカミソリしか使用できない」といったケースもあるかもしれません。そんなときはあらかじめシェービング用のクリームやジェルを準備して、肌への負担を少しでも減らしましょう。
肌にカミソリを当てるときは、毛の生え方に対して逆さに当てると肌を傷つけやすいため、毛の流れに沿って剃るように意識します。また、1枚刃ではなく3枚刃以上のカミソリを使用するのもコツです。

肌荒れや日焼けを避ける

埋没毛を防ぐには、肌荒れや日焼けを避け、肌のコンディションを整えておくことも重要です。
肌の乾燥は肌荒れの原因になるため、保湿を徹底してすることを意識しましょう。
肌荒れ状態を避けることはもちろんですが、実は日焼けも肌に大きなダメージを与えます。
日頃から保湿や日焼け止めの使用を徹底し、肌荒れや日焼けをしないように注意してみてください。

埋没毛を放置する2つのリスクとは?

埋没毛の放置は肌トラブルにつながりやすいため、あまりおすすめできません。2つのリスクをご紹介します。

毛嚢炎になりやすくなる

埋没毛を放置するリスクのひとつが、「毛嚢炎」になりやすくなる点です。毛嚢炎は、毛根を包み込んでいる毛嚢と呼ばれる組織に起こる炎症のことです。毛穴への雑菌の侵入が主な要因といわれていますが、埋没毛が炎症を起こした状態でも引き起こしやすくなると言われています。
毛嚢炎の症状は、痒みや痛み・皮膚の赤み・膿が出るなどが代表的です。

色素沈着ができやすくなる

もう1つ気をつけるべきことは、埋没毛を放置すると皮色素沈着が起きやすくなることです。
埋没毛が炎症を引き起こしている場合、炎症によって刺激を受けたメラノサイトがメラニンを生成します。メラニンは肌や髪の毛、瞳に存在する黒色の色素で、その炎症箇所にメラニンが生成されることで色素沈着を招いてしまいます。

医療脱毛で埋没毛は改善される

埋没毛は医療脱毛によって改善される可能性があります。埋没毛の状態、個々の肌の状態を考慮して、照射出力を調整しながらレーザーを当てることなどで対応します。場合によっては、埋没毛の処理を優先してから医療脱毛を実施することをおすすめする場合もあります。
また、医療脱毛によって埋没毛が改善したり予防できたりする理由は以下です。

  • 医療脱毛した毛穴からは新たな毛が生えてこないから
  • 医療脱毛をすれば毛の自己処理の必要がなくなるから

医療脱毛で埋没毛を処理すれば、新たな毛が生えてこないため埋没毛の再発を防ぐことができます。医療脱毛で処理した埋没毛は、通常は皮膚の内側に残り、すぐに消えてくれるわけではありません。肌のターンオーバーに合わせて自然と取り除かれるのを持つ形になります。
また、医療脱毛を実施した肌は、カミソリや毛抜きなどで自己処理をする必要がなくなってきます。
自己処理による肌のダメージが埋没毛の原因であるため、埋没毛を未然に防いでくれることになります。
ただ一点、医療脱毛によって破壊された毛根組織や毛の断面が、黒ゴマ状に皮膚に残ることがあり、これを見て「医療脱毛で埋没毛になった」と不安になる方がいるようです。その場合もご安心ください。皮膚に残った黒ゴマ状の組織は、通常は1~2週間で皮膚から自然に排出されるため心配ありません。

【まとめ】医療脱毛で埋没毛の悩みから解放されよう!

埋没毛は、皮膚の内側で成長する体毛のことで、毛の自己処理や肌荒れが原因でできるとされています。埋没毛ができてしまった場合は、決して自己処理はせず今回ご紹介したような対処法や予防法を実践していただくことが大切です。
また、医療脱毛によって埋没毛が改善する可能性があります。埋没毛にお悩みの方は、ぜひ医療脱毛を検討してみてはいかがでしょうか。
アステリアクリニックでは、お客様のコンディションに配慮した医療脱毛をご提案しています。埋没毛のお悩みがある方はぜひカウンセリング時に医師へご相談ください。

このコラムの監修者
辻井 鴻
辻井 鴻
一般社団法人 美星会
アステリアクリニック院長
【医師の経歴】
2020年 北海道大学医学部卒業
2022年 北海道内の病院にて初期臨床研修を終了
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