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脱毛

レーザー脱毛で肌荒れは起こる?原因や対処法・予防法を徹底解説

レーザー脱毛で肌荒れは起こる?原因や対処法・予防法を徹底解説

「レーザー脱毛をすると肌が荒れる」と聞いて不安になっていませんか?
ムダ毛のないきれいな肌を目指す方の中には、脱毛による肌荒れが心配な方も少なくありません。レーザー脱毛によりムダ毛がすっきりしても、肌が荒れるのは避けたいところです。
この記事では、レーザー脱毛による肌荒れに関して、以下の内容を解説します。

  • レーザー脱毛によって肌荒れが起きる原因
  • 脱毛後に見られる肌荒れの種類
  • 脱毛によって肌荒れしやすい部位
  • 脱毛による肌荒れの対処法
  • 脱毛後に肌荒れしないための予防法

レーザー脱毛後に肌荒れをしたときの対処法や、肌荒れを予防する方法を知りたい方は参考にしてください。

このコラムの監修者
辻井 鴻
辻井 鴻
一般社団法人 美星会
アステリアクリニック院長
【医師の経歴】
2020年 北海道大学医学部卒業
2022年 北海道内の病院にて初期臨床研修を終了
2023年10月 アステリアクリニック札幌院 院長就任
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レーザー脱毛によって肌荒れが起きる原因

まずは結論として、レーザー脱毛によって肌荒れが起きることはあります。
医療脱毛は、レーザー照射により毛に含まれるメラニン色素(黒い色素)に反応を起こし、毛根にある発毛組織を破壊する仕組みです。そして、レーザー照射に伴い発生した熱が、皮膚や毛穴内部にも影響を及ぼし、軽い火傷や細菌感染を引き起こす場合があります。
脱毛による肌荒れは、軽度のものから強い炎症を起こすものまでさまざまです。

脱毛後に見られる肌荒れの種類

脱毛後に出る肌荒れ症状にはいくつかの種類があります。今回は、以下3種類の肌荒れについて解説していきます。

  • 毛嚢炎(もうのうえん)・毛包炎(もうほうえん)
  • 赤みや痒み
  • 火傷

毛嚢炎(もうのうえん)・毛包炎(もうほうえん)

毛嚢炎・毛包炎は、毛穴の内部(毛嚢・毛包)に表皮ブドウ球菌や黄色ブドウ球菌といった常在菌等が入り込むことで起こる炎症のことを指します。
これらの表皮ブドウ球菌や黄色ブドウ球菌といった菌は、常在菌といわれており、健康な状態の皮膚にも存在しています。しかし、脱毛直後の皮膚や毛穴はダメージを受けている状態のため、常在菌であっても炎症を起こしてしまう可能性が上がってしまい、毛嚢炎や毛包炎となってしまうケースがあるのです。

赤みや痒み

レーザーを照射することで、主にメラニン色素に反応し、熱エネルギーに変換されます。その変換された熱により発毛組織を破壊して脱毛効果を発揮する仕組みです。メラニン色素は毛のみに含まれているわけではなく、肌にも含まれていることや、発毛組織に加わった熱エネルギーも広がっていくため、熱による赤みや痒みが生じることがあります。

火傷

レーザーのエネルギーが強すぎたり、脱毛前からダメージを負っている肌にレーザーを照射した場合、火傷を起こしてしまうケースも0ではありません。
赤みや軽いヒリヒリ感といった、ごく軽度のものであれば通常は長くても2〜3日程度で治ります。しかしながら、水ぶくれやかさぶたといった症状が現れた場合はⅡ度熱傷である可能性が非常に高いです。必ず速やかにクリニックや脱毛を受けた施設に連絡をして指示を仰いでください。

レーザー脱毛によって肌荒れしやすい部位

以下の表にある部位は、医療脱毛のレーザー照射による肌荒れを起こしやすい部位です。
これらの部位の脱毛を考えている方は心得ておきましょう。

部位肌荒れしやすい理由
他の部位と比べて皮膚が薄く、レーザー照射によるダメージを受けやすいため
太く濃い毛が多く生えており、他の部位と比べてレーザーがより反応しやすいため
VIO皮膚が薄いうえに、太く濃い毛が多く生えており、さらに肌着や服の摩擦による刺激を受けやすいため

施術を受けたクリニックや施設で脱毛後の注意点をしっかり聞き、肌荒れが起きないように対策が必要です。
後ほど解説する脱毛後の肌荒れに関する対処法や予防法も参考にしてみてください。

脱毛による肌荒れはいつ治る?

脱毛によって肌に赤みや痒み、毛嚢炎などの肌荒れが生じたとしても、症状は時間とともに改善するケースがほとんどです。赤み・痒みなどの症状は、多くの場合当日中、長くても2〜3日程度で治ります。それに対して、毛嚢炎は皮膚の深いところで炎症が起こっている状態ですので、元通りのお肌になるまで数週間、色素沈着が起こった場合は長いと2〜3ヶ月程度かかる場合もあります。火傷が起こった場合も同様で、お肌の状態が戻るまで数週間〜数ヶ月程度かかってしまう場合があります。
カウンセリングや施術の際に聞いていたような、通常の反応とは違う反応が見受けられた場合は、必ず背術を受けたクリニックや施設に相談するようにしましょう。早めに対処することで症状がひどくなるのを防ぐことができますし、治りも早くなることが多いです。医療脱毛の場合、医師が常駐しているため、診察や薬の処方もスムーズに対応してもらえるので安心です。

脱毛による肌荒れの対処法

万が一、脱毛後に肌荒れが起きた場合は、症状に応じて以下の対処法を試してみましょう。

肌荒れの種類対処法
赤み照射箇所を保冷剤や冷えたタオルなどで冷却する
痒み掻かずに保冷剤や冷えたタオルなどで冷却する
火傷患部を冷却し、医師の診察を受ける(薬の処方があれば薬を使用する)
毛嚢炎炎症箇所を潰さないようにし、医師の診察を受ける(薬の処方があれば薬を使用する)

それぞれ解説します。

赤み

脱毛後の赤みが気になる場合は、照射した箇所を保冷剤や濡らしたタオルで冷やしてください。冷やしすぎると血行不良や凍傷などの恐れがあるため、15分ほど冷やしたら保冷剤を外し、時間を置いてから再度冷却するようにしましょう。

痒み・ヒリヒリ感

痒みやヒリヒリ感がある時も、掻かずに冷やすようにしましょう。赤みが出た場合の対処法と同様に、保冷剤や濡らしたタオルで冷却します。脱毛による刺激や乾燥などの肌のダメージも原因の一つなので、敏感肌に優しい保湿剤も塗布するとよいでしょう。ただし、稀に寒冷蕁麻疹といって温度変化により痒みが増強してしまう体質の方もいますので、冷やしてかゆみが増強する場合は冷やすのをやめ、施術を受けたクリニックや施設に相談するようにしましょう。

火傷

強い痛みや水ぶくれ、かさぶたなどの症状が現れた場合は火傷の可能性が高くなります。火傷ができた場合は、まず自宅では冷却を行い、施術を受けたクリニックや施設に必ず相談し、医師の診察を受けてください。水ぶくれは潰さずガーゼなどで保護するようにしましょう。
脱毛の施術中も医療従事者は火傷が起こっていないか、火傷になりそうな部位がないかを確認しながら施術を行っていますが、万が一火傷が起こってしまった場合は早めに対応することが症状を軽くするために一番重要です。施術中に痛みが強かったり、赤み・ヒリヒリ感が強い部位があれば、施術中でも我慢せずに伝えるようにしましょう。

毛嚢炎

脱毛の施術を受けた部位に、施術の数日後からニキビのような発疹が出現した場合は、毛嚢炎の可能性があります。掻いたり潰したりせずに施術を受けたクリニックか施設に相談しましょう。

脱毛後の肌荒れ防止法5選

脱毛後の肌荒れを極力避けるための防止法を、5つご紹介します。

  • 脱毛後は脱毛部位を徹底的に保湿する
  • 飲酒、運動、入浴など、血行の良くなることはしない
  • 脱毛期間中は日焼けを避ける
  • 脱毛部位を冷やす
  • 肌は優しく洗う

医療脱毛を受けたときには、これらの防止法を実施し、肌荒れのリスクを減らしましょう。

脱毛後は脱毛部位を徹底的に保湿する

脱毛によりダメージを受けた肌は乾燥しやすくなっているため、肌トラブルを防ぐためには保湿が有効です。特に、皮膚が薄い顔やVIOについては念入りに保湿しましょう。
顔であれば化粧水やローションで肌を潤したあと、乳液やクリームでしっかりと保湿をします。化粧水を数回に分けて塗布したり、フェイスパックを使用したりする方法も試してみると良いでしょう。ただし、元々肌荒れしやすい人や、化学物質に敏感な方は、特別なことをやりすぎるのも禁物です。それぞれのお肌に合ったもので保湿を行うようにしてください。
VIOも顔と同様に注意してケアするようにしましょう。VIOは部位の特性上、不衛生になりがちなので、シャワーで優しく洗い清潔を保つようにしてください。お手洗いに行った際も含め、水分を拭き取るときはこすらずに優しく拭くようにしてください。また、保湿剤は刺激の少ないタイプを選ぶことをおすすめします。
また摩擦による肌荒れを防ぐため、締め付けの強い下着や、擦れやすい素材の下着は着用しないように心がけてください。

飲酒、運動、入浴など、血行の良くなることはしない

脱毛直後の飲酒・運動・入浴などは血行を促進し、赤みや痒みなど、炎症を遷延させてしまう可能性があります。脱毛当日はシャワー浴にとどめ、激しい運動や飲酒も避けるようにしましょう。

脱毛期間中は日焼けを避ける

脱毛直後の肌はバリア機能が低下しており、ダメージを受けやすい状態となっています。脱毛期間中に日焼けをすると、肌にもメラニン色素が蓄えられ、レーザーのエネルギーが発毛組織だけでなく、肌へも伝わりやすくなってしまいます。その結果、施術時の痛みが強くなったり、レーザーの出力を下げざるを得なくなり、脱毛効果が下がってしまうといった悪影響が懸念されます。
日焼け止めクリームをしっかり塗る、日傘や帽子などの日焼け防止グッズを使う、といった日焼け対策を徹底するようにしましょう。

脱毛部位を冷やす

脱毛後に赤みや痒みが生じた場合は、保冷剤や冷やした濡れタオルなどで症状の出ている部位を冷やしましょう。冷やすことで炎症を抑えることができ、赤みや痒みが引きやすくなります。
ただ、脱毛部位の冷やしすぎは厳禁です。保冷剤を使う際は、肌に直接あてるのは避け、タオルやガーゼなどで包んでから使用してください。また、15分程度冷やしたら一度保冷剤を外すようにしましょう。それでも症状が持続している場合は、一定時間置いてから再度冷やすようにしてください。

肌を洗うときは優しく洗う

脱毛後に肌を洗うときは、できるだけ優しく洗うのがポイントです。また、刺激の強い石鹸やボディーソープなどの使用は控えましょう。市販の物を選ぶ場合は、刺激の少ないタイプを選ぶようにしてください。
施術を受けてから1〜2日は、脱毛箇所をタオルでこすったり強くマッサージをしたりするなどの行為も避けましょう。

脱毛と肌荒れに関するよくある質問

脱毛による肌荒れに関してよくある質問をまとめました。「自分は肌に悩みがあるけれど、脱毛はできるのだろうか」と疑問に思っている方は参考にしてください。

Q.肌荒れがあっても脱毛できますか?

基本的に、現在進行形で肌荒れが起こっている部位の脱毛はできません。レーザーから変換される熱エネルギーによって、さらなる肌へのダメージや、炎症を引き起こしてしまう可能性が高いからです。ただし、症状が落ち着いている場合は施術が可能となる場合もあります。脱毛可能かどうか、まずは施術を受けるクリニックや施設に相談するようにしましょう。医療脱毛の場合、医師の診察により適切に施術の可否を判断することができるため、不安がある方はサロン脱毛よりも医療脱毛の方がおすすめです。

Q.脱毛によってニキビやニキビ痕は改善されますか?

レーザー照射によって脱毛効果が現れると、剃毛や日常生活で生じる摩擦等による肌への負担が少なくなり、ニキビや剃刀負けといった肌トラブルが減る効果を期待できます。また、レーザー脱毛で用いるレーザーの中には、アクネ菌を殺菌する効果を期待できるものもあります。
さらに、レーザーにより肌に熱エネルギーを与え、一時的に肌に軽度のダメージを与えることで、肌のターンオーバーが活性化されたり、コラーゲン(膠原繊維)の生成を促したりすることでニキビ痕が目立たなくなる可能性もあります。ただし、程度の酷いニキビやニキビ痕(色素沈着)の場合は、患部を避けて照射するケースもあります。施術が可能かどうかは施術を受けるクリニックや施設へ相談するようにしましょう。

Q.アトピー肌や乾燥肌でも脱毛できますか?

アトピーや乾燥肌の症状が出ている場合、基本的には脱毛の施術を受けることはできません。ただし、症状が落ち着いている場合は施術が可能な場合もありますので、まずは脱毛を受けるクリニック・施設で相談するようにしましょう。
日頃のムダ毛処理による肌への負担の蓄積がアトピーや乾燥肌を引き起こす原因の一つである場合もあります。脱毛の施術を受けることで自己処理の頻度を減らすことができ、アトピーや乾燥肌の改善に寄与することも考えられます。

Q.脱毛によって肌荒れが改善されることはありますか?

はい、脱毛を進めることで肌荒れの改善も期待できます。
カミソリや毛抜き、除毛クリームなどで自己処理を行うと、肌にダメージを与えることとなり、肌荒れが起きやすくなります。医療脱毛をすると自己処理の頻度が減るため、肌へのダメージが少なくなり肌荒れしにくくなるでしょう。
ムダ毛がなくなり、ニキビや乾燥などの肌荒れが改善されるほか、毛穴の引き締め効果も期待できます。脱毛により、きれいな肌を保てるのもメリットです。

【まとめ】脱毛によって肌荒れのない肌を手に入れよう

医療脱毛でレーザー照射を受けると、自己処理の機会が減るため肌を傷めず、肌荒れしにくくなります。レーザー照射はニキビの発生を抑制することにつながり、肌の代謝促進でニキビ痕の改善も期待できるため、肌荒れを軽減できる可能性が高まるでしょう。
一方で、レーザー照射による肌への影響もゼロではありません。レーザー照射をすると熱に変換されるため、赤みや痒み、火傷などの症状が現れるケースもあります。このような症状を起こさないためにも、脱毛を受けたら肌を保湿し、血行が良くなる行為を避けることが大切です。
アステリアクリニックでは、脱毛後の肌荒れに対して無料の診察や薬の処方など、適切に対応いたします。肌にお悩みがある方は、お気軽にご相談ください。

このコラムの監修者
辻井 鴻
辻井 鴻
一般社団法人 美星会
アステリアクリニック院長
【医師の経歴】
2020年 北海道大学医学部卒業
2022年 北海道内の病院にて初期臨床研修を終了
2023年10月 アステリアクリニック札幌院 院長就任