シミや肝斑があるとき顔脱毛はできる？顔脱毛でシミが濃くなるって本当？

顔脱毛を検討している方にとって、シミの存在は気がかりのひとつではないでしょうか。「顔脱毛したらシミに何か影響があるのでは？」と不安を感じている方や、「顔脱毛するとシミが濃くなる」という噂を耳にしたことがある方もいるかもしれません。
そこでこの記事では、顔脱毛とシミの関係を以下のテーマに沿ってわかりやすく解説していきます。

• シミがある肌への脱毛の可否
• 顔脱毛でシミが濃くなったように感じるケース
• 顔脱毛で医師への相談が必要なシミ
• 顔脱毛とシミ取りをしたいときのおすすめの順番

「顔脱毛とシミ取り、どっちを優先したらいい？」「肝斑があるけど脱毛できる？」など疑問を抱えている方はぜひ参考にしてください。

シミがあっても顔脱毛できる

「シミがあると顔脱毛できないのでは…」と心配な方が多いかもしれませんが、ほとんどの場合、シミがある肌でも脱毛可能です。
脱毛器のレーザーは、毛の黒い色（メラニン色素）に反応して熱ダメージを与えることで毛根内にある発毛組織へダメージを与えることで、脱毛を可能としています。そして、脱毛器のレーザーはそばかすを含む薄い色のシミには影響を与えないため、シミがある肌でも脱毛が可能というわけです。（個人差はあり、影響がある場合もございます。）
ただし濃いシミやホクロには注意が必要で、強く反応が出そうな部分に保護テープを貼って周辺を照射することもあります。シミの種類や濃さ・サイズによっては脱毛できない場合もあるため、必ず医師の指示に従いましょう。

顔脱毛でシミが濃くなることはない

「顔脱毛でシミが濃くなる」という噂を聞いたことはありませんか？
結論からいうと、顔脱毛のレーザーが直接作用してシミを濃くしたり増やしたりすることはありません。脱毛器のレーザーにはシミの代表的な原因である紫外線が含まれていないためです。
しかし、顔脱毛をしたあとに「シミが濃くなったかも？」と感じる可能性はあります。なぜなのか、詳しく説明していきましょう。

顔脱毛後にシミが濃くなったと感じる原因

顔脱毛のあとにシミが気になる場合、3つの原因が考えられます。

ターンオーバーによって浮き上がってきた

まずひとつが、ターンオーバーで肌の奥にあるシミが浮き上がってきた可能性です。
顔脱毛をすると、レーザーで細胞が刺激されることにより肌のターンオーバーが活性化します。古くなった角質が剥がれやすくなり、肌が生まれ変わるサイクルが早くなることで、肌の奥のシミが表皮へ浮き上がり、一時的にシミが濃くなったように感じることがあります。
この場合のシミは、肌のターンオーバーがさらに進むと自然に目立たなくなっていくため心配ありません。

脱毛後のアフターケアを怠った

次に挙げられるのが、脱毛後のケアを怠った可能性です。脱毛後の肌は熱ダメージにより軽くやけどを負った状態で、乾燥しやすく刺激に弱い特徴があります。そのため、冷却や保湿といったケアが欠かせません。
アフターケアをないがしろにすると、肌の回復が遅れるだけではなく、刺激から肌を守るためにメラニンが増産され色素沈着として残ってしまうことがあります。

脱毛後の紫外線対策を怠った

脱毛後の紫外線対策を怠ることも、シミが濃くなる原因のひとつです。脱毛後の肌はバリア機能が低下し、紫外線によるダメージにも弱くなっています。
そこで十分な対策をせずに紫外線を浴びてしまうと、肌が炎症を起こし、メラニンが過剰に生成され、普段よりも色素沈着が起こりやすくなってしまうのです。

顔脱毛でシミが薄くなる可能性がある

顔脱毛でシミが濃くなったように感じるケースがある一方で、「顔脱毛でシミが消える・薄くなる」可能性も。以下の2点が深く関係しています。

• 脱毛器のレーザーの特性
• ターンオーバー

脱毛ではレーザーを照射してメラニンを含む毛根に熱ダメージを与えますが、実はこの仕組みはシミ取りにも共通しています。脱毛とシミ取りでは照射するレーザーの波長は異なりますが、脱毛のレーザーが肌の奥にあるシミに含まれるメラニンへ作用することがあるのです。
また、定期的に顔脱毛すると肌のターンオーバーも活性化するため、シミが薄くなったと感じることがあります。
レーザーが作用したシミは先述したようにターンオーバーで表皮へ浮き上がります。一時的にシミが濃くなったように感じることがありますが、肌の生まれ変わりとともに自然に消えていくため心配はありません。

肝斑がある場合の顔脱毛は医師に相談

顔脱毛はシミがあっても施術できるケースがほとんどですが、慎重に判断すべきシミもあります。それが肝斑です。肝斑にはなぜ注意が必要なのか解説していきましょう。

そもそも肝斑とは？

肝斑とは、刺激によりメラニンが過剰に生産され表皮に蓄積してできるシミです。
肝斑の代表的な原因や悪化要因には、以下のような要素があります。

• ホルモンバランスの乱れ
• ストレス
• 紫外線
• 遺伝的要因
• 化粧品
• 妊娠

なお、肝斑の原因は上記以外にも多岐にわたります。30〜40代の女性が発症することが多く、両方の頬周辺に対称的にできるのが特徴です。

脱毛により肝斑が悪化する可能性がある

肝斑がある肌は炎症後色素沈着を起こしやすく、安易に顔脱毛をすると肝斑が悪化する可能性があります。もとからある肝斑が悪化するだけでなく、新たな肝斑ができるケースもあるため、脱毛の判断は医師とよく相談したうえですべきでしょう。

シミ取りよりも先に顔脱毛を進めるのがベスト

顔脱毛とともにレーザーや光によるシミ取りも同時に検討している方の場合、「するならどちらが先？」と順番に悩むケースも多いようです。
顔脱毛だけでなくシミ取りにも興味がある方は、顔脱毛を先におこなってください。顔脱毛を先におこなうことで、その後のシミ取りがスムーズでしょう。
顔の産毛が濃いとシミ取りの際にやけどや毛嚢炎といったトラブルを起こす可能性があり、毛量が多い部分を避けてレーザーや光を照射することがあるためです。先に顔脱毛を済ませておけば、照射範囲を限定せず顔全体のシミ取り治療ができます。
もちろん「必ず顔脱毛を先にしないといけない」わけではありません。顔脱毛とシミ取りを同時に進める場合は、ぞれぞれの施術後一定の期間をあけて次の施術を受けるようにしましょう。およそ「1ヵ月」が目安です。
顔脱毛とともにシミ取りも検討している方は、肌トラブルを避けるためにもぜひクリニックの医師へ相談し、指示を仰いでください。

シミや肝斑がある顔脱毛に対するアステリアクリニックの対応

アステリアクリニックでは、施術によってシミの改善が見込まれる「ジェントルシリーズ」による医療脱毛をご案内しております。
一方で、炎症性色素沈着が起こる可能性はありますが、レーザー照射により肝斑自体を悪化させるわけではないので、ご希望に応じて照射を行なっております。ただし、肝斑かシミか判断が難しい場合に、お客様からご希望がありましたら一度照射をして効果を確かめる場合があります。
なお、「ソプラノシリーズ」の脱毛器には肝斑やシミなどの改善効果が認められていません。また、ソプラノシリーズでも肝斑・母斑・シミが濃くなる可能性はございます。そのため、シミが濃くなるリスクを伝えたうえで、そのまま照射もしくは避けるご提案をしております。

【まとめ】シミや肝斑があるときの顔脱毛は自己判断しない

顔脱毛はシミがあってもできるケースがほとんどです。しかし、濃いシミや肝斑など、肌トラブルや悪化のリスクから注意が必要なシミもあります。
「肝斑ができているかも」「シミが気になる」というように自己判断せず、必ずカウンセリングを通して医師の指示を仰ぎましょう。
アステリアクリニックではお客様の肌の状態に応じて顔脱毛をおこなっています。シミに限らず肌に不安があれば気兼ねなくご相談ください。