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医療ダイエットは保険適用される?その条件と施術内容を徹底解説!
医療ダイエットには、保険適用になるものとならないものがあります。費用を抑えるために、できれば保険適用のダイエットをしたいと考えている方もいるのではないでしょうか。本記事は、医療ダイエットが保険適用になるのか、医療ダイエットにはどのような種類があるのかについて解説します。自由診療の医療ダイエットも詳しく紹介しているので、参考にご覧ください。
アステリアクリニック院長
当院の医療ダイエットをご紹介
目次
医療ダイエットは保険適用される?
日本には国民皆保険制度があるため、国民のすべての方が医療保険に加入しています。しかし、保険が適用される範囲には制限があります。
保険は、病気やケガの治療のときに使えるものです。ところが、医療ダイエットの場合は見た目をキレイにしたりボディラインを整えたりすることが目的のケースも多くあります。
この場合は病気やケガとは一切関係がないため、保険適用にはなりません。美容目的で医療ダイエットを行う場合は、基本的に自由診療となるため、治療費はすべて自費となります。
形成外科と美容外科の保険適用
形成外科は、病気やケガによる変形や欠損などを治療する診療科です。見た目や機能を改善して生活の質を上げることを目的としており、保険適用で治療を受けられます。
一方で美容外科は、容姿を整えることを目的とした診療科です。見た目をキレイに整えて満足度を向上させるために治療を受けることが多く、ほとんどの治療は保険適用にはなりません。
医療ダイエットが保険適用される条件
医療ダイエットが保険適用されるためには、いくつかの条件があります。まず、高度肥満や疾病がある場合は基本的に保険適用になります。BMIが35以上ある場合を高度肥満といいます。
高度肥満の方は糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病を発症しやすいです。そのまま放置しておくと、命に関わることもあります。
また、BMIが25以上であり、特定の疾患がある肥満症の場合、医師の判断により減量が必要だとされれば、保険適用で医療ダイエットを受けられる可能性があります。
高度肥満や肥満症の方は、さまざまな病気を併発するリスクが高いため、医療ダイエットでも保険が適用されるのです。
しかし、すべての医療ダイエットが保険適用になるわけではありません。高度肥満や肥満症であっても医療ダイエットの種類によっては自由診療となり、自費での負担が発生します。
保険適用される医療ダイエットの種類
保険適用される医療ダイエットの種類は、「食事療法」「運動療法」「薬物療法」の3つです。それぞれ解説します。
食事療法
ダイエットは運動だけを行っても、あまりうまくいきません。どれほど運動しても、摂取カロリーが運動量を超えていれば、カロリーを消費しきれないからです。
このため食事療法は非常に重要です。食事療法では、主に栄養士による栄養指導が行われます。体格や生活スタイル、生活習慣などに合わせて栄養士が一人ひとりに合う食事内容を提案してくれるため、無理なく食生活を見直すことが可能です。
自分で行う食事制限とは異なり、栄養面や一日に必要なエネルギー摂取量なども考慮してもらえます。自己流の食事制限で、栄養不足に陥ったり、過度なカロリー制限を行ってしまったりする危険性がありません。
体重を減らすことが単純な目的ではなく、長期的に見て病気のリスクを軽減できるような食生活を身につけることが大きな目的です。適正な体重を維持するための食習慣を身につけるためにも、食事療法は重要となります。
運動療法
保険適用の医療ダイエットでは、食事療法とあわせて運動療法も行われます。運動療法は、カロリーを消費して脂肪を燃焼させることを目的として行うものです。体に蓄積した余分な脂肪を燃焼し、代謝を上げて体重を減らせるようにします。
運動療法の基本は、有酸素運動です。軽いジョギングやウォーキングなどから始め、膝や腰などに負担がかからないように体を動かします。
有酸素運動とあわせて、レジスタンス運動を行うのも効果的です。レジスタンス運動とは、スクワットや腕立て伏せなどのように、筋肉へ繰り返し負荷をかける運動のことを指します。有酸素運動で脂肪を燃焼させ、レジスタンス運動で筋肉量を増加させることで、効率よくダイエットすることが可能です。
運動療法の効果は、ダイエット効果だけではありません。体を動かす習慣を作ることにより、血糖値や血圧、中性脂肪などを下げる働きも期待できます。
つまり、生活習慣病の治療や予防をしながら、健康的な体型も手に入れられるのです。理学療法士や運動指導士など知識をもった方が運動メニューを組むので、効率よくダイエットを行えます。
薬物療法
食事療法や運動療法をベースにダイエットを進めながら、薬物療法を行うこともあります。現在、保険適用となっている薬はサノレックス(マジンドール)とウゴービ皮下注の2種類です。
サノレックスは、BMIが35以上の方に保険適用される食欲抑制剤です。食欲調節中枢や神経終末に働きかけ、食欲を調整して食べ過ぎを予防します。食事療法や運動療法の補助として処方される薬ですので、服用している間も食事や運動の改善や見直しは続けなければなりません。
ウゴービ皮下注は、GLP-1作動薬と呼ばれる薬の仲間です。保険適用で使用するためにはいくつか条件があります。この他、防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)や防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)、大柴胡湯(だいさいことう)などの漢方薬が使われることもあります。
自由診療(保険適用外)の医療ダイエット
医療ダイエットには、自由診療のものもあります。ここでは、「ハイフ」「脂肪冷却」「脂肪溶解注射」の3つの治療を見ていきましょう。
ハイフ
ハイフとは、超音波を筋膜や皮下脂肪に当てることでリフトアップや脂肪細胞の減少などを促す治療のことです。
痩身を目的としたハイフは、超音波を皮下脂肪まで届かせて脂肪細胞を破壊します。皮下脂肪のみにダメージを与えられるので、他の細胞が傷つくことはありません。痩身を目的としたハイフは20~30万円が相場です。
脂肪冷却
脂肪冷却は、脂肪を冷却して破壊する施術です。皮下組織の血管などは0℃まで温度を下げないと凍りませんが、脂肪は4℃で凍ります。この凍結する温度の差を利用して、脂肪細胞のみを選択的に凍結して破壊する方法です。
1回の施術で約20%の脂肪細胞を破壊できます。1エリアあたりの費用は、3~10万円が相場です。脂肪冷却は冷却箇所を1箇所吸引することを1回(1サイクル・1カップ)とカウントします。したがって3箇所を1回ずつ受けようとすると、トータルで9~30万円ほどかかります。まったく同じ場所への施術は、2回(2周)まで可能です。
脂肪溶解注射
脂肪溶解注射は、デオキシコール酸などの脂肪を溶かす成分を注入する施術です。脂肪細胞を破壊する効果があり、自然なスピードで部分痩せができます。ダウンタイムが少なく、施術直後からメイクをすることが可能です。
人によっては1回の治療でも変化を感じるといわれていますが、基本的には2~3回程度の施術が必要だといわれています。費用は、1ccあたり約5,000〜10,000円が相場です。必要な注入量は、脂肪の量や範囲によって変わります。
肥満外来が向いている人と自由診療が向いている人
肥満外来が向いているのは、生活習慣病や極端な体重増加により疾病リスクが高い方です。具体的には次のような方が対象となります。
- BMIが35以上ある高度肥満の方
- BMI25で糖尿病、高血圧、脂質異常症などの疾患を抱えている肥満症の方
条件を満たす方であれば、肥満外来の保険適用で食事療法や運動療法、薬物療法などを受けることが可能です。
医師や栄養士などの指導のもとでダイエットを進められるので、自己流で減量するときとは違い、体に大きな負担をかけることなく体重を落とせるでしょう。ただし保険適用による医療ダイエットは、セルフのダイエットと同様に脂肪細胞を小さくするものであるため、健康管理をおろそかにするとリバウンドする恐れがあります。
自由診療による医療ダイエットは、部分痩せが可能で、脂肪細胞を破壊して数を減らせる施術が中心となります。脂肪細胞の数が減るため、過剰なカロリー摂取等がなければリバウンドする可能性は低いです。美容目的でボディラインを引き締めたい、標準体重だけど痩せたいといった方に向いています。
自費診療での医療ダイエットでは、ハイフや脂肪冷却、脂肪溶解注射などによる治療が一般的です。食事療法や運動療法では難しいとされる部分痩せにも効果があります。
まとめ
医療ダイエットは、保険適用になる場合とならない場合があります。高度肥満の方が肥満外来で受けられる治療は基本的に保険適用です。
美容を目的としたダイエットをしたい場合は、自由診療となります。自由診療はその名のとおり、ハイフや脂肪冷却、脂肪溶解注射など、ダイエットのためのさまざまな施術が存在しており、幅広い要望に応えられるようになっています。
アステリアクリニックでは、自由診療による医療ダイエットを行っています。前述の脂肪溶解注射などはもちろんのこと、医療機器と食事療法・薬物療法等を併用したトータルダイエットプランもご用意しており、お客様の理想に合わせた医療ダイエットのご提案が可能なクリニックです。医療ダイエットに興味はあるが、なにから手をつけてよいかわからない方など、まずはお気軽にご相談ください。
アステリアクリニック院長