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アトピー肌でも脱毛はできる!医療脱毛のメリットや注意点を解説

アトピー肌でも脱毛はできる!医療脱毛のメリットや注意点を解説

アトピー肌の方が脱毛を始めたいと思ったとき、「アトピー肌でも脱毛を受けられるの?」「アトピーがある状態で脱毛を受けるときのリスクを知りたい」などのように、不安を抱くことがあるのではないでしょうか。
結論、アトピー肌がひどい場合は脱毛の施術を受けることは不可能です。医療脱毛を受けてツルツルの美肌を手にいれるつもりが、かえって肌トラブルを増長させてしまうかもしれません。そこでこの記事では、以下の内容に沿って詳しく解説していきます。

  • アトピー肌の方が脱毛を断れる理由
  • アトピー肌の状態で脱毛をするリスク
  • アトピー肌の方に対する当院の対応

また、アトピーと医療脱毛に関してよくいただく質問もまとめています。「アトピー肌だっけど脱毛したい」と自己判断をせず、リスクと対処法を知るためにまずはこの記事を最後までご覧ください。

このコラムの監修者
辻井 鴻
辻井 鴻
一般社団法人 美星会
アステリアクリニック院長
【医師の経歴】
2020年 北海道大学医学部卒業
2022年 北海道内の病院にて初期臨床研修を終了
2023年10月 アステリアクリニック札幌院 院長就任
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どうしてアトピー肌だと脱毛を断られるのか?

結論からいうと、アトピー肌がひどい方は脱毛の施術を受けることは不可能です。アトピー肌がひどい状態で医療脱毛を行おうとしても、肌へよりダメージを与えてしまうだけなので、断られてしまうでしょう。
アトピーとは正式にはアトピー性皮膚炎と呼び、繰り返す湿疹や強いかゆみを特徴とする炎症性の皮膚疾患のことです。慢性化することが一般的で、症状がよくなったり悪化したりを繰り返すのが特徴です。
アトピーの症状が良くなっていない状態で肌を刺激してしまうと、深刻な肌トラブルを起こしてしまうリスクがあるため、肌の状態が良くなってからでないと脱毛できません。
自己判断で脱毛を行うのは控え、医師が常駐しているクリニックにて診てもらってから施術を受けるようにしましょう。

アトピーで脱毛ができないケースもある

基本的にアトピー肌の方でも脱毛を受けられますが、以下のような場合は断られるケースもあります。

  • 炎症が強い
  • 皮膚に出血が見られる
  • 濃い色素沈着がある
  • 皮膚が感染を起こしている

特に、このような項目が脱毛箇所に当てはまる方は要注意です。クリニックによって施術可否が分かれるため、施術先に判断を仰ぎましょう。

脱毛によってアトピーが悪化するリスクもある

アトピーの方でも脱毛は可能である一方、アトピー性皮膚炎の症状を悪化させるリスクが伴います。
アトピー性皮膚炎の方は、「皮膚炎」という名前が示す通り皮膚に炎症が起こっており、皮膚のバリア機能が低下している状態です。そこにさらに脱毛のレーザーや光による刺激が皮膚に与えられると、かゆみや赤みがより悪化したりといった症状が起きやすくなります。
よってアトピー性皮膚炎を持つ方が脱毛を検討する際は、事前に医師やスタッフへ相談し、自分の肌の状態に合わせた脱毛器の出力調整をおこなうことが重要です。また、万が一照射後に症状が悪化した場合は、速やかに医療機関を受診し、適切な処置を受けるようにしてください。

アトピー肌への自己処理はリスクが大きい

前述もしたように、アトピー肌への自己処理はリスクが大きいです。特に避けるべき自己処理方法は以下の4つです。

  • 除毛・脱毛クリーム
  • 家庭用脱毛器
  • シェーバー
  • 毛抜き

除毛・脱毛クリームのリスク

除毛・脱毛クリームは、刃を使わずにムダ毛を処理できるため、肌にやさしいと思われがちですが、実はアトピー肌にとってリスクが高い方法です。なぜなら、除毛・脱毛クリームに含まれるアルカリ性の薬剤は、肌のタンパク質にも作用して、強いダメージを与えてしまうことがあるからです。
除毛・脱毛クリームは使用した後に、肌が赤くなったりヒリヒリしたりするだけでなく、かぶれを引き起こすことがあります。特にアトピー肌の方は、皮膚のバリア機能が低下しており、薬剤の影響が出やすい場合が多いです。そのため除毛・脱毛クリームの使用は避けたほうが安全です。

家庭用脱毛器のリスク

家庭用脱毛器は、手軽に購入できサロンで使われているものよりもレーザー出力が弱いため、肌への負担は低いように思えます。
しかし、アトピーのような肌のバリア機能が下がっているときに脱毛をしてしまうと、乾燥による赤みやかゆみなど肌トラブルを起こしてしまうでしょう。
また、アトピーの治療のために使用しているステロイド軟膏の中には、光線過敏症といって光に対してアレルギー反応を引き起こしてしまう成分を含んでいるものもあります。そのため、脱毛の知識や経験がない方がアトピー状態のお肌に家庭用脱毛器を使うのは、控えたほうが良いでしょう。

シェーバーのリスク

シェーバーを使ったムダ毛処理は、アトピー肌にとってリスクが高いといえます。その理由は、刃が直接肌に触れることで、角質層を傷つける可能性があるためです。カミソリ負けによって、肌の赤みやかゆみが生じやすくなります。
また、シェーバーで剃ってもまたすぐに毛が伸びてくるため、頻繁な自己処理が必要となり、肌への負担がさらに増大します。したがって、アトピー肌の方がシェーバーを使用する際は、十分な注意が必要です。

毛抜きのリスク

毛抜きでムダ毛を引き抜く際に、肌そのものにダメージを与えてしまうため、アトピー肌の方は毛抜きを使用しないほうが無難です。毛抜きを使うことで、毛穴の炎症である「毛嚢炎」や、毛が皮膚の中に埋もれてしまう「埋没毛」などの肌トラブルを引き起こす可能性があります。

アトピー肌の脱毛は医療脱毛がおすすめ!

ここでは医療脱毛に焦点を絞り、アトピー肌の方に対して医療脱毛をおすすめする理由として、以下4つのメリットを解説していきます。

  • 医師が常駐している
  • 肌への負担が低い
  • 短い期間・回数で完了できる
  • 自己処理の必要がなくなる

それぞれ見ていきましょう。

医師が常駐している

サロンでおこなわれる光脱毛と異なり、医療脱毛をおこなうクリニックには医師が常駐しています。医師が皮膚の状態を判断したうえで施術を進められるのは、医療脱毛を受けるうえでのメリットです。
医療脱毛であれば、施術後に肌トラブルが起きても相談しやすく、クリニックの多くが診察・薬の処方といった対応もおこなっています。そのため心配ごとをそのままにすることなく、医療脱毛を継続できるでしょう。

肌への負担が低い

医療脱毛に用いるレーザー照射は、主に黒いメラニン色素に反応して熱に変換されます。メラニン色素に主に反応するため、表皮や周辺組織へのダメージを抑えられるのが特徴です。施術後に肌トラブルを起こすこともないわけではありませんが、可能性は低く安全に施術を行えるのが特徴です。
特にアトピー肌への医療脱毛は、医師による十分な診察のうえでおこなわれます。肌への負担に配慮された施術を受けられるのは、医療脱毛の安心できるポイントです。

短い期間・回数で完了できる

医療脱毛はサロン脱毛と異なり、1回の施術で高い脱毛効果を得られます。そのため少ない回数・短い期間で脱毛を完了させることが可能です。
個人差や脱毛箇所による違いもありますが、毛周期に合わせて施術をおこなえば5~7回以上で脱毛効果を実感できるようになり、8~10回以上で自己処理がほとんど不要な状態になるでしょう。

自己処理の必要がなくなる

医療脱毛により毛がなくなれば、自己処理による肌トラブルを防げます。
自己処理で使用するカミソリや毛抜き、除毛クリームなどは、肌にダメージを与えやすく、アトピーの方にはおすすめできません。脱毛が完了すれば自己処理の回数を減らせるため、肌を守ることにもつながるのです。

アトピー肌の方が医療脱毛を受けるときの注意点

アトピー肌に対する医療脱毛の効果は説明したとおりですが、施術を受けるうえでは注意点もあります。ここでは、以下5つのポイントについて解説していきます。

  • 事前カウンセリングで必要な情報を共有する
  • 医療脱毛当日はステロイドを塗らない
  • 施術前に肌の状態を確認する
  • 施術によって肌トラブルが起きたらすぐに相談する
  • 肌の保湿を欠かさない

事前カウンセリングで必要な情報を共有する

アトピー肌の方が医療脱毛を受けるときは、事前に肌の状態や服用している薬について伝えておくことが大切です。
アトピー治療によく使用されるステロイド剤には、長期間使用していると体毛が濃くなるといった副作用が現れる場合があります。どのような薬を服用しているかによって対応が異なるため、のちのトラブルを避けるためにも事前に大切な情報は共有しておきましょう。

医療脱毛当日はステロイドを塗らない

医療脱毛を受ける際は、施術範囲内の外用ステロイドの使用を前日までとし、当日も施術範囲内には塗らずに来院してください。脱毛の施術は基本的には何も塗っていないお肌に対して行なっていきます。外用薬を塗布した状態で医療脱毛を受けると、成分によっては光線過敏症など、思わぬ副作用を引き起こす恐れがあります。
また、ステロイド剤を内服している場合は薬の種類や量により対応が異なります。事前にクリニックに相談し、医療脱毛の可否を確認しておきましょう。

施術前に肌の状態を確認する

医療脱毛の施術前には、肌の状態を入念に確認してください。アトピー性皮膚炎の症状が悪化しているときに施術をおこなうと、肌トラブルを引き起こすリスクが高まるためです。
施術当日に皮膚の赤みや炎症が見られる場合は、自己判断で施術を受けるのではなく、必ず医師やスタッフに相談しましょう。状況に応じて、症状のある部位を避けて照射したり、出力レベルを調整したりすることで、安全に施術をおこなうことが可能です。

施術によって肌トラブルが起きたらすぐに相談する

アトピー肌は、皮膚の状態が日によってよくなったり悪化したりします。アトピーのある方は赤みや湿疹などの症状を見慣れているかもしれませんが、施術後に肌トラブルがあったときは必ずクリニックに相談しましょう。
アトピー肌でも安全に医療脱毛を続けるためには、クリニックとの情報共有が欠かせません。さらに症状を悪化させないよう、施術後の異変は自己判断せず相談するようにしてください。

肌の保湿を欠かさない

医療脱毛後は、いつも以上に肌の保湿を心がけてください。施術を受けた肌にはレーザー照射により乾燥しやすくなったり、軽度の炎症がおきていることがありますアトピー肌のかたは皮膚が乾燥しやすく、乾燥するとアトピーが悪化することもあるため化粧水やクリームを使用し十分に保湿することが大切です。
脱毛後の保湿については、以下の記事をご覧ください。

アトピーと医療脱毛に関するよくある質問

ここからは、アトピーと医療脱毛に関してよくある質問にお答えします。

Q.アトピー肌にはサロン脱毛とクリニック脱毛のどちらがおすすめですか?

アトピー肌の方には、クリニックでの医療脱毛がおすすめです。クリニックには医師が常駐しており、肌の状態を確認しながら施術を進められます。専門知識を有しているため、肌トラブルが起きたときにもすぐに対応可能です。場合によっては、診察や必要な薬の処方などもおこなってくれます。
加えて、医療脱毛はサロン脱毛と比較し短い期間・回数での脱毛が可能です。自己処理の回数が減るなどの効果を実感できるのは、一般的に医療脱毛で5〜7回以上、サロン脱毛で12~18回以上といわれています。またサロン脱毛の場合、脱毛効果は一時的な減毛に留まるため、通い終わった後に再度毛が生えてくる可能性が高いです。医療脱毛のほうが照射レーザーのパワーが強いため、脱毛効果を感じやすい傾向にあるのです。
アトピーの状態によっては予約日に施術できないこともあるかもしれませんが、医療脱毛なら短期間での脱毛完了が目指せます。自己処理による肌へのダメージを避けるためにも、早く効果を実感できる医療脱毛が適しているといえるでしょう。

Q.医療脱毛によってアトピーが悪化することはありますか?

まれではありますが、医療脱毛によってアトピーが悪化することも0ではありません。医療脱毛は毛穴にある発毛組織にアプローチするため肌表面へのダメージは大きくないものの、少なからず肌に刺激を与える施術です。場合によっては皮膚のバリア機能を低下させ、炎症やかゆみを引き起こす可能性も考えられます。
ただし、こういったリスクを引き起こさないようクリニックではアトピーの状態を確認したうえで施術を始めていきます。服用している薬や肌の状態をクリニックと共有しながら脱毛を進めましょう。

Q.アトピー肌でもヒゲ脱毛はできますか?

アトピー肌でもヒゲ脱毛を受け付けているクリニックはたくさんあります。特にヒゲには濃く太い毛が生えており、定期的に自己処理が必要となるため肌への負担が大きい箇所。毎日のようにヒゲ剃りしている方も多いでしょう。
ヒゲ脱毛をおこなえば、日々の自己処理における負担が軽減できます。肌を守ることにもつながるため、アトピーの方ほど積極的に医療脱毛をご検討ください。

まとめ

アトピー肌と医療脱毛との関係についてご紹介しました。
原則、アトピー肌の状態で、医療脱毛を行うのはおすすめしません。
アステリアクリニックでは安心して医療脱毛を受けていただけるよう、お客様とのコミュニケーションを取っています。服用している薬やご自身の体質を伺うことで、安全に施術を行うことが可能です。
施術後の肌トラブルに関しても、遠慮なくご相談ください。

このコラムの監修者
辻井 鴻
辻井 鴻
一般社団法人 美星会
アステリアクリニック院長
【医師の経歴】
2020年 北海道大学医学部卒業
2022年 北海道内の病院にて初期臨床研修を終了
2023年10月 アステリアクリニック札幌院 院長就任