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脂肪吸引の費用相場とクリニック選びのポイントを徹底解説!

脂肪吸引の費用相場とクリニック選びのポイントを徹底解説!

脂肪吸引は、部位などの条件にもよりますが、数十万円から数百万円という単位で費用がかかることが一般的です。しかしその具体的な費用は、クリニックや施術範囲などによっても異なります。この記事では、脂肪吸引の費用相場をはじめ、クリニック選びで押さえたいポイントを解説します。現在検討している施術の予算決めに、ぜひご活用ください。

このコラムの監修者
辻井 鴻
辻井 鴻
一般社団法人 美星会
アステリアクリニック院長
【医師の経歴】
2020年 北海道大学医学部卒業
2022年 北海道内の病院にて初期臨床研修を終了
2023年10月 アステリアクリニック札幌院 院長就任
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脂肪吸引の基本知識と種類

そもそも脂肪吸引とはどういった施術なのかを、以下で解説します。具体的な脂肪吸引の種類とメリット・デメリットも解説するので、チェックしてみてください。

脂肪吸引の基本情報とその効果

脂肪吸引とは、身体に蓄積した脂肪細胞を吸い出して除去する医療ダイエットの一つです。
一般的な脂肪吸引法では、脂肪細胞を排出する際に皮膚を切開してカニューレと呼ばれる管を挿入する必要があります。この管を通して、脂肪細胞を物理的に吸い出すのが脂肪吸引の仕組みです。
以下に、脂肪吸引のメリットとデメリットをまとめました。

脂肪吸引のメリット脂肪吸引のデメリット
気になる部位を部分痩せできるリバウンドしにくい比較的短期間で効果を実感しやすい痛みや腫れなどのダウンタイムが生じる凸凹呼吸機能や命に関わるリスクが生じるまとまった費用が必要になる

脂肪を溜めこんで大きくなってしまった脂肪細胞を小さくする通常のダイエットとは異なり、脂肪吸引は脂肪細胞の数を減らすため、リバウンドのリスクが少ないのが特徴です。また、施術を受けてからむくみが治まってくる約1ヶ月後と、比較的短期間で効果を実感する方が多いです。
一方で、施術の影響で脂肪が血管に詰まることにより、命に関わるリスクが生じる可能性もあります。詳細は後述しますが、通常のダイエットと比較してまとまった費用が必要になる点もデメリットとして挙げられます。

脂肪吸引の種類を徹底解説

脂肪吸引には、管を用いて脂肪細胞を吸い出す従来の脂肪吸引法のほかにも、患者のニーズに応じて以下のようにさまざまな種類が存在します。

脂肪吸引の種類特徴メリットデメリット
従来の脂肪吸引管を患部に挿入し、シリンジを用いて手動で脂肪を吸引する吸引量の調整により仕上がりを細かくコントロールできる施術者の技量によって仕上がりのレベルが左右されやすい
ベイザー脂肪吸引ベイザー波と呼ばれる超音波で脂肪を遊離させてから吸引する血管や筋肉などの組織を傷つけにくくダウンタイムが軽減される部位による部位による向き不向きがあまりない費用が比較的高い
水圧式脂肪吸引(ボディジェット)管の先端から水流を出し、水圧で脂肪を遊離させてから吸引する脂肪周辺の組織へのダメージを低く抑えられる皮下に水分がたまりむくみの原因となる硬い組織は脂肪を遊離させにくい
レーザー脂肪吸引(エルコーニアレーザー)レーザーで脂肪をやわらかくしたうえで、脂肪を吸引する脂肪をやわらかくして吸引するため、他の方法より施術時間を短縮できる皮下の脂肪細胞までエネルギーが伝達しにくいため効果が限定的

ライポマティック
細かい振動で脂肪を遊離しながら、回転式のハンドピースで脂肪を吸引する多量かつ広範囲の脂肪を吸引できる熱を使わないので回復が早い仕上がりを細かくコントロールしにくい

脂肪吸引の値段はどのくらい?

脂肪吸引にかかる費用は、クリニックや、施術したい範囲などによって異なります。以下で詳しく解説します。

クリニックによる価格差

脂肪吸引の費用はクリニックによって異なり、かなり幅があります。その原因は主に以下の2点が考えられます。

  • 医師に十分な技術や経験があるか
  • 脂肪吸引に用いる設備が充実しているか

一見すると、脂肪を吸引するだけに思えるメニューに数十万円レベルの費用がかかる理由は、医師の技量に関係しています。知識や経験が豊富な医師・クリニックほど技術があり、費用が高くなる傾向にあるのです。
また、患者のニーズに合わせて適切な脂肪吸引を用いるために、豊富な設備を導入しているクリニックは、その分費用が高くなりやすいです。
こうした総合的な要因によって、脂肪吸引の費用が決まっています。値段とバランスを見ながらクリニックを選定するのがポイントです。

脂肪吸引の料金に含まれる項目と追加費用

脂肪吸引の費用には、麻酔代や再診料、アフターケアといった内容が含まれている場合とそうでない場合があります。こうした追加費用が含まれていない場合、施術費用は一見安く見えます。しかしトータルで考えると、それほど安くないケースがあるため注意が必要です。
追加費用として別途発生する可能性のある項目をまとめました。部位や麻酔などの種類によっても左右されるため、費用はあくまでも一例です。

項目詳細追加費用の例
麻酔料麻酔の種類によって約3~15万
消耗品料内服薬・塗り薬・圧着着など約0.5~2.5万
オプション料ダウンタイム軽減のアフターケアなど約5~10万
血液検査料約1~4.5万円
デザイン料複雑なデザイン(陰影をつけるなど)を要する脂肪吸引の場合約5~10万円
初診料約2,000円
再診料・相談料・キャンセル料など各1,000~5,000円

大切なのは、クリニックのホームページなどに記載されている費用を確認し、料金内に含まれている費用、別途かかる費用を細かく見て、トータルでかかる費用をあらかじめ把握しておくことです。
不明点があれば電話やカウンセリングの場で確認するようにしましょう。

脂肪吸引の費用相場を徹底解説

前述のどおり、脂肪吸引はクリニックによって大きく費用が変わります。以下に、ベイザー脂肪吸引における部位ごとの費用例を示しました。

施術部位クリニックAクリニックBクリニックC
約105万円約107万円約72万円
二の腕約89万円約86万円約72万円
お腹約117万円約113万円約127万円
太もも約148万円約170万円約149万円

たとえば顔の場合、クリニックBとクリニックCで約35万円の差があります。また、クリニックCは顔の脂肪吸引は比較的安いものの、お腹の費用は3つのクリニックの中で最も高くなっています。
このように施術を希望する部位によって、お得なクリニックは変わってくるのです。以下では、脂肪吸引の価格帯について詳しく解説します。

全身脂肪吸引の価格帯

脂肪吸引の費用は、部位ごとに設定されているケースが多いです。そのため全身を一度に脂肪吸引する場合の費用は、各部位の施術に要する費用を足し合わせることで算出できます。
クリニックによってばらつきはあるものの、約200〜400万円が全身脂肪吸引の費用相場といえます。場合によっては、上記の費用に加えて、麻酔代やアフターケアの費用がかかることを忘れないようにしてください。
また、単純計算で費用を出すことはできますが、除去したい脂肪の量によっては、安全面から全身の脂肪吸引は難しいと判断されることもあります。具体的な費用や施術可能かどうかなどについては、各クリニックに直接確認してください。

部分脂肪吸引の費用の詳細

お腹や太ももなど、全身のうち一部のみを脂肪吸引する場合の費用相場は、部位によって異なります。以下に、部分脂肪吸引の費用相場をまとめました。

施術部位費用の目安
顔(頬・あご下のいずれか)18〜30万円
二の腕(両腕)20〜40万円
お腹(部位ごと)20〜30万円
太もも(両脚)20〜30万円

顔は頬とあご下に分けられることが多く、どちらかの施術につき18〜30万円ほどかかります。
二の腕の施術範囲が脇付近まで含まれるかどうかは、クリニックによって異なります。両腕で約20〜40万円が費用相場ですが、クリニックによっては片方の腕の料金が記載されていることもあるので注意しましょう。
お腹は範囲が広いため上腹部、下腹部、側腹部、腰部と細かく分類され、いずれかの施術につきおよそ20〜30万円を要します。お腹全体をまとめて吸引する場合は、まとまった費用がかかります。
太ももは前面、内側の前面側、内側の背面側、側面などと分類され、いずれかの施術につき20〜30万円ほどがかかることが多いです。

価格帯ごとのクリニックの特徴

脂肪吸引の価格帯はクリニックによって、相場より安価、相場どおり、相場より高価といった具合に、大きく3つに分類できます。

相場より安価なクリニック

相場より安価なクリニックは、全国展開している分必要経費を安く抑えるなどの工夫をしている結果、比較的安価なプランを提供しているケースが多いです。

相場どおりのクリニック

相場どおりのクリニックは、必要なケアや保証のある一般的なプランが用意されています。高名な医師が担当するわけではなかったり、点滴のようなより回復を重視したケアがあるわけではなかったりすると、相場どおりである傾向にあります。

相場より高いクリニック

知名度の高いクリニックは、医師の技量も設備もレベルが高い分、価格が高めに設定されやすいです。また術後の手厚いケアや保証が含まれていることもあります。
信頼と実績を重視したい場合は、費用は高くなるが知名度の高いクリニックを選ぶとよいでしょう。とはいえ、安価だからといって品質が低いとは限りません。最終的にはクリニックの実績や症例を見て、カウンセリングなどの印象も含めて判断しましょう。

脂肪吸引の値段が高い理由

脂肪吸引を受けるためにまとまった費用が必要となることには、いくつかの理由があります。

高度な医療技術と専門知識の必要性

脂肪吸引を中心に行っているクリニックは、症例数が多く高度な技術や知識を備えていることが多いです。つまり患者に高品質な脂肪吸引を提供するために、知識や資格の習得などにコストをかけているということです。
また、時代とともに新しい脂肪吸引の技術が日々開発されているため、医師やクリニックはこうしたトレンドを取り入れるためにコストをかけて施術の質を高めています。

最新の医療機器導入にかかるコスト

脂肪吸引に用いる機器を導入するには、非常に高いコストがかかります。中でもベイザー脂肪吸引は、脂肪周辺の組織を傷つけるリスクを抑えつつ、多量の脂肪を取り除けることから、装置の導入コストも高い傾向にあります。
しかしその分、患者の満足度も高くなるため、結果として理想通りの仕上がりになりやすいです。将来的にもクリニックは常に最新の医療機器を導入しつつ品質を高め続けていく必要があるため、一定のコストがかかることはやむを得ません。こうしたコストが価格に転嫁されています。

安全性確保のための設備投資の重要性

脂肪吸引は患部を清潔な状態に保たなければ、術後に感染症を引き起こすリスクがあります。だからこそ、施術に用いる器具はしっかりと消毒を行う必要があり、そのための設備を導入が欠かせないのです。
また、器具そのものについても患者のニーズに合わせて豊富なラインナップを取り揃えているクリニックがありますが、こうした場合はさらに費用が高まる傾向にあります。

術後のケアと保証がもたらす影響

脂肪吸引は、内出血やむくみを軽減するためにも、しっかりとしたアフターケアが必要です。
圧迫固定をセルフで行ってうまくいかなかったり、回復をサポートする薬を服用しなかったりすると、ダウンタイムが強く出るだけでなく、仕上がりにも影響が出る可能性があります。
また身体への負担が大きい施術なので、保証がないと万が一のときに満足な治療を受けられない恐れもあります。術後のことも考えたケアや保証は欠かせません。その分、後学になる傾向にあるのです。

脂肪吸引が安いクリニックは受けない方がいい?

脂肪吸引の費用が安くても、クリニックのホームページをしっかりと確認して実績や設備などが問題なければ、過度に心配する必要はありません。そもそも費用が安く設定されていることには、以下のような背景が考えられます。

  • ホームページに載せる症例写真が必要でモニター価格にしている
  • 細かなコストを抑える工夫をしている

症例写真は、そのクリニックにとって実績となります。モニターになる代わりに「限定価格として、相場よりも安価に脂肪吸引を受けられる」という仕組みです。ある程度経験を積んだ医師が施術を担当するのであれば、モニター限定価格での施術でも問題ないかもしれません。
しかしモニター募集をしているということは、比較的経験が浅い医師が施術を担当する可能性もないとはいえません。安く脂肪吸引を受けたい場合は、実績も含めて信頼できそうかどうかをあらかじめ確認しておきましょう。
一方、費用が安いクリニックはその分麻酔や消毒薬などの種類を最低限にしていることもあります。安いクリニックを検討する際は、上記のような細かい点についても問題ないかどうかを確認するのがおすすめです。

まとめ

脂肪吸引は部分痩せに適した医療ダイエットではあるものの、総じて高額な費用を要します。費用の安いクリニックを選ぶのも一つの手ですが、医師の技量や手術環境に問題があるケースも考えられます。
施術が失敗してしまった場合は、別のクリニックで仕上がりを修正することもあり、かえって高額な費用がかかってしまうかもしれません。強い痛みや腫れなどのダウンタイムや、命に関わるリスクが生じるというというデメリットもあるため、脂肪吸引は慎重に、クリニックを選定して信頼できるところで施術を受けましょう。
脂肪吸引のほかにも、脂肪溶解注射などさまざまな医療ダイエットが存在します。ご自身に合う方法を検討してみてください。

このコラムの監修者
辻井 鴻
辻井 鴻
一般社団法人 美星会
アステリアクリニック院長
【医師の経歴】
2020年 北海道大学医学部卒業
2022年 北海道内の病院にて初期臨床研修を終了
2023年10月 アステリアクリニック札幌院 院長就任