脱毛後にかゆみが出る原因とは?かゆみの対処法や予防法を解説
脱毛後は、肌の状態やレーザーを照射した部位によって「肌がかゆい」と感じる場合があります。そこで本記事では脱毛後の肌のかゆみについて、原因やかゆみが続く期間、対処法など幅広く情報をまとめました。具体的には以下のような内容をご説明していきます。
- 脱毛後に肌がかゆくなる原因
- かゆみが出やすい部位
- かゆみを感じたときの対処法
- かゆみへの予防策
脱毛後のかゆみが不安な方は、どのような部位やコンディションでかゆみを感じやすいかチェックし、対処法を把握しておくと安心できるでしょう。かゆみへの対処法のほか、脱毛に備えて家庭でできる予防策も紹介しているので、脱毛前後の肌ケアの参考にしてください。
アステリアクリニック院長
当院の医療脱毛をご紹介
目次
脱毛後に出るかゆみの原因
クリニックやサロンで脱毛をした後に、脱毛した部位やその周辺の肌にかゆみが出ることがあります。考えられる原因は以下の5つです。
- 肌が軽い火傷・炎症を負っている
- 肌が乾燥している
- 肌が蒸れている
- 脱毛前の自己処理で肌が傷ついている
- 少しずつムダ毛が生えてきている
それぞれ詳しく解説していきます。
肌が軽い火傷・炎症を負っている
脱毛後に「肌がかゆい」と感じる原因のひとつとして挙げられるのが、軽い火傷や炎症の可能性です。レーザー脱毛では、毛の黒い色素であるメラニンに反応するレーザーで発毛組織に熱ダメージを加えますが、肌へも少なからず影響を与えます。脱毛により軽度の火傷状態になる、軽く炎症を起こすといったこともゼロではありません。こうした影響で肌にかゆみが生じる場合があるのです。
脱毛の回数を重ねるごとにレーザーの照射出力を徐々に上げた場合、「1回目の脱毛では平気だったのに、2回目、3回目はかゆい」といったこともあります。
肌が乾燥している
レーザー脱毛による肌の乾燥もかゆみの原因のひとつです。
レーザーを照射すると肌もダメージを受け、ターンオーバーが乱れてバリア機能が低下しやすくなります。肌のバリア機能が低下すると肌の水分が蒸発・乾燥しやすくなり、かゆみが引き起こされる、という仕組みです。
肌が蒸れている
肌が乾燥しているときだけでなく、蒸れているときもご注意を。下着や衣類の締め付けで通気性が悪くなりがちなVIOや脇といった部位の脱毛は、レーザー照射後にかゆいと感じるケースがあります。
脱毛前の自己処理で肌が傷ついている
脱毛前のムダ毛の自己処理がかゆみの原因となることもあります。たとえばムダ毛を深剃りして肌の角質まで削ってしまった、カミソリの刺激で肌を傷めてしまった、といったケースです。
少しずつムダ毛が生えてきている
脱毛前に自己処理したムダ毛が伸びてくる際に、毛先が肌を刺激してかゆみが生じることもあります。
レーザー脱毛は肌の状態を考慮しながら、毛周期に合わせて複数回のレーザー照射が必要です。脱毛が完了するまではレーザーを照射した部位から繰り返し毛が生え、その刺激がかゆみの原因になることがあります。
脱毛後にかゆみが出やすい部位
脱毛後のかゆみはすべての方に必ず起こるわけではありません。脱毛部位や肌のコンディションによって個人差があります。ここでは参考として、脱毛後にかゆみが出やすい部位を理由とともにまとめました。
かゆみが出やすい部位 | かゆみが出やすい理由 |
---|---|
VIO | ・皮膚が薄いため脱毛によるダメージを受けやすい。 ・下着が触れて摩擦が起こりやすく、蒸れやすい。 ・毛が太く、レーザー照射による炎症や軽度の火傷、乾燥がほかの部位より起こりやすい。 ・皮膚が薄い・皮脂の分泌が多い・蒸れやすいため毛嚢炎が起きやすい。 ・肌と肌が触れあう部位のため、毛が生えてきたときに刺激になりやすい。 |
脇 | ・肌の内部に熱がこもりやすく蒸発するときに乾燥しがち。 ・汗をかきやすく服を着ているときに蒸れやすい。 ・汗に含まれる成分によって肌が刺激を受ける。 ・皮膚が薄く、レーザーの反応が良いため、脱毛によるダメージで炎症が起こりやすい。 |
顔 | ・皮膚が薄く脱毛による刺激を感じやすい。 ・産毛が多いため、レーザーの出力を上げて施術をおこなう必要がある。 ・普段から外気に触れるため乾燥しやすい。 ・ニキビや毛嚢炎ができやすい。 ・マスクを日常的に着用する場合は蒸れやすい。 |
脱毛後のかゆみはいつまで続く?
脱毛後にかゆみが生じると辛いものです。しかし、レーザー照射後の肌はダメージを受けており、掻きむしるとさまざまな肌トラブルに繋がる恐れがあるためご法度。脱毛後はかゆいと感じても掻かないことが大切です。では、どれくらい我慢したら良いのでしょうか。
適切に対処をすると、脱毛後にかゆみを感じる期間の目安は数日程度です。軽度の火傷が原因の場合では、火傷が治るまでの1週間ほどがかゆみのピークと考えましょう。できるだけかゆみを長引かせないよう脱毛後の肌を丁寧にケアすることも大切です。
脱毛後にかゆみを感じたときの対処法
脱毛後にかゆみを感じたときは、掻きむしることなく以下4つの対処法を実践してください。
- かゆい箇所を冷やす
- いつも以上に保湿する
- かゆい箇所をかかない・刺激を避ける
- クリニックへ相談する
かゆい箇所を冷やす
脱毛後のかゆみが辛いときにまず試していただきたいのが、かゆい箇所の冷却です。肌を冷やすことで皮膚の熱を沈静化でき、かゆみが軽減します。保冷剤をハンカチやタオルで包み、かゆい部位にやさしくあてて冷やしましょう。
いつも以上に保湿する
念入りな保湿もかゆみを緩和します。脱毛でレーザーを照射した肌はバリア機能が低下し乾燥した状態です。そこでしっかりと保湿して肌のバリア機能をサポートし乾燥ケアができれば、かゆみも軽減します。
顔には化粧水・乳液・クリーム、体にはボディ用のクリームといったように保湿剤は部位に合わせて上手く使い分けましょう。
かゆい箇所をかかない・刺激を避ける
かゆみが生じているときは、掻かないことと同時に刺激を避けることもポイントです。ゆったりとした服装や締め付けの少ない下着を選ぶようにしましょう。また、かゆい部位を我慢できずに掻いてしまうと肌荒れを助長し、さらにかゆくなることがあります。
クリニックへ相談する
「かゆみがなかなか治まらない」「違和感がある」といった場合は遠慮せずに脱毛をしたクリニックへ相談しましょう。脱毛後に掻きむしった肌から雑菌が入り込んで毛嚢炎になったり、炎症が原因で色素沈着が起こったりするケースもあります。
不安を感じたら早めに医師の診察を受けてください。
市販薬はおすすめしない
かゆみがあるときに自己判断で市販薬を使用するのはおすすめしません。薬の種類によっては副作用があるものや、保湿剤と同時の使用は避けたほうが良いものなどがあります。症状に適さない薬を使うことで状況を悪化させる可能性もゼロではありません。
こうした判断が自身では難しいため、医師に相談して症状に適した薬剤を処方してもらいましょう。
脱毛後のかゆみを予防する方法
脱毛後のかゆみは、ケア次第で起こりにくくすることができます。脱毛の際は以下のことにも気を配り、かゆみを防ぎましょう。
日焼けを避ける
脱毛期間中は、日焼けを避けてください。紫外線を浴びると肌は乾燥しやすくなり、かゆみの原因となります。
具体的にはこまめに日焼け止めクリームを塗る、外出の際は日傘や帽子を使って紫外線を防ぐといった方法が有効です。
タイトな服は避け通気性の良い服を選ぶ
蒸れやすい衣類や締め付けが強い下着は着用しないなど、日頃からかゆみの原因となるような服装を避けることも大切です。特に下着はできるだけ綿のような通気性の良い素材を選びましょう。
脱毛後の運動・飲酒・入浴は避ける
脱毛後は運動、飲酒、入浴といった血流が促進されるような行動は避けましょう。レーザー照射後は血行が促進されることで皮膚の内側の熱が増幅し、かゆみが悪化するケースがあるためです。
運動・飲酒・入浴といった行為は脱毛当日におこなわず翌日〜3日後などから再開するようにしてください。
まとめ
レーザー脱毛の施術を受けると、部位や肌の状態によってはかゆみが生じる場合があります。かゆみは通常は数日程度で落ち着きますが、軽い火傷が原因の場合は1週間近く続くこともあるため心得ておきましょう。
脱毛後の対策としては、かゆい部位の冷却や保湿などが有効です。掻きむしったり肌に刺激を与えるような服装は避けたりして、万が一異変を感じたらクリニックの医師へ相談しましょう。
アステリアクリニックでは脱毛後のかゆみや炎症に関するご質問・ご相談を受け付けています。不安に感じることがあればいつでもご連絡ください。
アステリアクリニック院長